マーク金井の試打インプレッション

プロギア RED フェアウェイウッド

2017/06/06 05:00

打ってみると?

試打クラブは3Wでロフト角は16度。シャフトは標準装着されるM-40(SR相当)。ワッグルすると手元剛性が適度に高く、中間部分から先端がムチのように大きめにしなる、典型的な先中調子だ。

まずはシャフトに合わせて軽めに打ってみた。「シュパーン」と弾き感が強いインパクト音とともにボールが鋭く飛び出した。

ストレートボールを意識してスイングすると、狙い通りのストレート弾道。一般的な3Wに比べるとロフト角が1度大きいのが影響していると思われ、高弾道が打ちやすい。加えて大型ヘッドの良さを生かし、オートマチックに高い弾道を得られる。

試打して印象に残ったのがフェースの弾き感。インパクトでフェースの薄さが手に伝わるし、肉薄フェースの効果でボール初速が上がっている。3Wを打っているというより、まるでドライバーのような打感を味わえる。

弾道は適度なスピン弾道。吹き上がるほどではないが、ボールを浮かせるのに必要なスピン量が確保され、安定してキャリーを稼げる。

ヘッドスピードを44m/s前後で弾道計測すると、フェアウェイウッドとしては理想的な弾道で距離が伸びた。打出し角は12度前後で、スピン量は3100~3500回転。低めにティアップして打ったら、打出し角は16度前後、スピン量は2600~2800回転前後となって、高弾道で飛距離がさらに伸びた。

標準装着される純正シャフトM-40は、切り返しでシャフト全体がムチのようにしなり、インパクトゾーンではシャフト全体がしなやかにしなりもどる。トルクが適度にあるので、いい意味で挙動に遊びがあり、タイミングが取りやすい。シャフトのしなり戻りが大きいので、この点でも高弾道が打ちやすくなっている。

REDはドライバー同様、フェアウェイウッドも直進性が高く、ヘッドスピードを問わず、高初速で高弾道が打ちやすい。そして3Wのロフト設定が絶妙で、わずか1度と思うかもしれないが、16度に設定することで地面からでも高い打出し角度が確保され、キャリーが出やすくなっている。

パー5や長いパー4のセカンドショットで距離を稼ぎたいゴルファーにとっては、このREDの3Wは大いに期待に応えてくれるクラブである。

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プロギア
発売日:2016/09/16 参考価格: 64,800円