マーク金井の試打インプレッション

グローブライド オノフ フォージド アイアン KURO

2017/06/13 05:00

打ってみると?

試打クラブに装着されるシャフトは、軽量スチールの『日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105』のSフレックス。ワッグルすると、手元側がクイッと小さくしなる。軽量スチールだが、同社の『NSプロ 950GH』に比べると手元側のしなりを感じやすいシャフトだ。

まずは7番から打ってみた。スピンがしっかり効いた弾道がオートマチックに打てる。ストロングロフトでないこともあり、フワッと浮いたアイアンらしい弾道で、メーカーの意図通り安定したキャリーが出やすく、かつグリーンに止まる球が打ちやすい。そして打球面が分厚いからだろう。インパクトの手応えも、マッスルバックを打った時のようにしっかりしていて心地良い。

続いて9番を打ってみたが、こちらもインパクトの手応えが分厚く、キャリーの距離が安定している。5番アイアンを手にしても、やはりキャリーが出やすく、弾道と距離感をコントロールしやすく仕上がっている。

印象に残ったのはスピン量のコントロールのしやすさ。多少芯を外しても、スピン量が大きく変わらないから、前後のミスが出づらい。

7番アイアンで弾道計測してみると、打ち出し角が20~21度で、スピン量は5900~6400回転。ロフト角が34度と大きいことも影響し、スピンがしっかり入ってグリーンに止まる球が打ちやすい。

ソールの形状はフラットで、インパクト時の設置面積が広い。ヒール側のバウンス角がしっかりついているので、払って打つよりもダウンブローにヘッドを入れたくなるアイアンである。

操作性は見た目通り高く、インからヘッド入れればドロー、アウトサイドからカットに入れるとフェードが簡単に打てる。距離感が出しやすく、かつ操作性にも長けている。

番手間の飛距離差が出しやすいので、アイアンの距離感に高い精度を求める中・上級者には、大いに期待に応えてくれるアイアンだろう。

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グローブライド
発売日:2017/03/03 参考価格: 97,200円