マーク金井の試打インプレッション

やさしく打ててしっかり飛ばす 「マルマン シャトル NX-1 フェアウェイウッド」

2017/10/10 05:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブは3Wで、ロフト角15度。シャフトは純正装着されている「IMPACTFIT MV504」(三菱ケミカル製)のSRフレックス。ワッグルすると、中間から先端にかけてムチのようにクイッとしなる。

まずはシャフトの硬さに合わせて軽めにスイングしてみた。「シュパーン」と乾いた金属音とともに、ボールが力強く飛び出した。フェースがかなり肉薄なのだろう。フェースの弾き感が手に伝わる。

弾道は見た目通りにドロー弾道。真っすぐ打つつもりでスイングすると、ボールはしっかりつかまる。グースネックに見える形状の影響で、スライサーでもドローが打ちやすいフェアウェイウッドだ。

際立つのが、スピン量の少なさ。低重心設計の効果で、地面から打ってもドライバーのような低スピン弾道となり、キャリーとランで飛ばせる。見た目はやさしいクラブなのに、弾道は力強い。

ヘッドスピードを44m/sぐらいに上げて弾道計測してみると、地面から打った時のスピン量は2900~3400回転。低めにティアップして打つとスピンはさらに減って、2200~2600回転前後となり、さらに飛距離が伸びた。地面からだけでなく、ティショット用でも使い勝手がいい3Wである。

印象に残ったのがクラブの軽さ。実際の重量以上に、スイングした時にはヘッドがさらに軽く感じるのだ。重い方がタイミングを取りやすい人には、軽すぎる感じがするかもしれないが、軽さを生かしてヘッドスピードを上げていけるフェアウェイウッドだ。 ソールの抜けがスムーズなので、はらって打ってもいいし、少しダウンブロー気味に打ってもいい。

シャフトは切り返しで中間部分がクイッとしなり、インパクトゾーンでは先端がしなり戻る。ヘッドだけでなくシャフトもつかまりやすいタイプだ。

これまでのシャトルのフェアウェイウッドの基本性能を踏襲しつつ、つかまりが良く、かつ低スピン弾道で飛距離を稼げる。軽いクラブの方が振りやすいと感じるゴルファーにとっては、やさしく打てて飛距離をしっかり稼げるフェアウェイウッドである。

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