マーク金井の試打インプレッション

やさしくつかまる高反発 「プロギア SUPER egg ドライバー」

2017/11/14 05:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角10.5度。アドレスするとフェースが少し左を向いたフックフェースに見える。シャフトは純正M-40(SR相当)で、ワッグルすると手元が太くてしっかりしており、中間から先端にかけてしなる。SRにしては軟らかく、ヘッドがビュンと走る。

まずはシャフトに合わせて軽めに打ってみた。「カキーン」と甲高い金属音とともに、ボールは鋭く飛び出した。赤eggもフェースの弾き感が強かったが、金eggはさらに弾きが強い。これぞ高反発という鋭い打感が手に伝わってきた。

弾道はつかまったドロー弾道。赤eggと同じく、金eggもインパクトゾーンでヘッドが返りやすい。こちらも重心が深くて、重心アングルが大きいことが影響している感じがする。右へのミスが出づらく、やさしくつかまるドライバーである。

金eggは「ヘッドスピードが43m/s以上の人は使用を控えるように」とアナウンスされているので、43m/sで弾道計測してみると、打出し角は13~14度でスピン量は2600~2900回転。意図的にフェースの上側でとらえると、スピン量は2200回転前後となり、キャリーとランで稼げる弾道になった。フェースが分厚い形状なので、フェース上側でヒットさせやすいドライバーだ。

試打して印象に強く残ったのがインパクト音。ヘッドスピード40m/sでも甲高い金属音だが、43m/sに上げると「カキーン」から「ガキーン」と変わる。これ以上ヘッドスピードを上げたら、フェースに「ひびが入るんじゃないか」と心配になるほどの音だ。もちろん音が派手なだけでなく、赤eggに比べると、高反発フェースの効果でボール初速も増している。

純正シャフトは手元が太くてしっかりしているので、軽量でもしっかり感があり、先端側が鋭くしなり戻る。SR相当のシャフトとしては軟らかめで、トルクも多めだが、ヘッドが振り遅れる感じはなかった。

ヘッドはつかまりが良く、高弾道ドローが打ちやすい。何よりも肉薄高反発フェースの効果で、ボール初速がアップして飛距離を稼げる。ドロー弾道を打ちたい熟年ゴルファー、ルールにとらわれないドライバーを使ってみたいゴルファーには、確実に飛距離アップを狙えるドライバーである。

クラブを計測してみると?≫
1 2 3 4 5
プロギア
反発係数のルールを超えた飛距離性能に驚愕
発売日:2017/09/15 参考価格: 108,000円