ダフりミスに強く直進性が高い 「ピン G400 アイアン」
打ってみると?
試打クラブに装着されるシャフトは、スチールシャフトの「N.S.PRO MODUS3 TOUR 105」のSフレックス。ピンはライ角を選べるので、今回も試打者に合わせてアップライトなスペック(※カラーコード:シルバー)のものを用意してもらった。
まずはPWでアドレスしてみた。グースの度合いは控えめで、リーディングエッジもストレート気味。軽めのスイングで打ったら、1発目の飛距離は105yd。バウンス角が大きいこともあり、ソールがしっかり地面にコンタクトする。ダウンブローにヘッドを入れると、ビシッとした手応えが手に伝わってくる。肉薄フェースを採用しているが、球離れはそれほど早くない。
続いて7番を手にすると、PWに比べてグースネックの度合いが少し大きい。ボールを包み込むイメージが出るし、実際につかまりもいい。PWと同じく、インパクトではフェースの薄さが手に伝わるが、ヘッドに埋め込まれている樹脂の影響なのだろう。弾き感が強い割には、打感はソフトだ。
弾道はやや高めでスピンも適度にかかる。弾道計測してみると、打ち出し角が19度前後で、スピン量は5400~5800回転。7番アイアンとしてのスピン量は適度で、グリーンに落下後、ほんの少しだけランが出る弾道が打てる。
印象に残ったのが、ダフりのミスに強いことと、弾道の強さ。ダウンブローに打ってもソールが突っかからないし、多少芯を外しても直進性の高い球が打ちやすく仕上がっている。
純正装着されている「N.S.PRO MODUS3 TOUR 105」は切り返しで手元がしなる。ダイナミックゴールドを軽くしたフィーリングがあり、吹き上がりを抑えた弾道が打ちやすい。
これまでのGシリーズよりもミスに対する寛容性はさらに高まっており、飛距離性能もアップしている。やさしくて飛距離も出るが、スピン量が安定しているので距離感が出しやすい。その結果パーオン率を上げることができ、確実にスコアアップを狙えるアイアンだろう。