マーク金井の試打インプレッション

球がつかまりキャリーを稼げる「三菱ケミカル ディアマナ RF」

2018/01/09 05:00

シャフトの挙動

試打で使うヘッドはテーラメイドのM2、体積は460cc。ロフト角は表示9.5度で、リアルロフト角は10度前後だ。シャフトは50グラム台のSフレックス。

ワッグルすると手元側がしなるのが手に伝わる。元調子というほどではないが、実際に打ってみても、切り返した時に手元側が「クイッと」しなる。これまでの「赤マナ」シリーズに比べると控えめではあるが、手元のしなり感は健在だ。

ダウンからシャフト先端が鋭くしなり戻って、インパクトを迎える。バネ性が非常に高く、インパクトゾーンではヘッドがややアッパー方向に動き、かつフェースが閉じる方向にも動く。赤マナの後継らしく、ボールをつかまえることができるシャフトだ。

印象に残ったのは、タイミングの取りやすさと弾道の安定性。中調子であるが、手元の剛性がやや低いことにより、切り返しでシャフトの挙動が手に伝わり、これがタイミングの取りやすさにつながっている。つかまりがいいのに左へのミスが出づらい。引っかかりにくいので、直進性の高い弾道が打ちやすい。

インパクトゾーンではシャフトの先端が走るタイプなので、打ち出しはやや高めでスピンも適度にかかる。ディアマナシリーズの中では最も高弾道が打ちやすく設計されている。

この「RF」はメーカーの意図通りつかまりの良さを継承しつつ、アスリートが好むべく、左のミスも出づらく仕上がっている。従来モデルよりもダブルキックの感触が薄れたことで、タイミングが取りやすく感じる。つかまった球でキャリーを稼ぎたいゴルファーにとっては、大いに期待に応えてくれるシャフトだろう。

【適正ヘッドスピード】
ディアマナ RF50(S)
適正ヘッドスピード43~47m/s

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三菱ケミカル
つかまるけれど引っかけにくい スポーツカーのような走り感
発売日:2017/09/15 参考価格: 43,200円