ストレート弾道で操作性が高い「ヤマハ RMX 118 ドライバー」
打ってみると?
試打クラブはロフト角9.5度。シャフトは三菱ケミカル「FUBUKI AiII 50」のSフレックス。打ってみると「シュパーン」と弾き感が強い手応えとともに、ボールはやや低めに飛び出した。吹き上がりを抑えた強い弾道でネットを揺らした。
ストレートボールを意識してスイングすると、イメージ通りのストレート弾道。前作116はややつかまりづらい感じがあったが、118はイメージ通りにつかまる。狙った方向にボールを打ち出しやすい。
RMX218のようにオートマチックにつかまったドロー弾道になるわけではなく、左へのミスも出づらい。メーカーの設計意図通り、直進性の高い弾道が打てる仕上がりだ。
印象に残ったのがインパクトの感触。フェースは弾き感が強いにもかかわらず、インパクトでボールがフェースに乗った感触が手に伝わり、それがなんとも心地いい。加えて球離れが遅く感じるので、インサイドからヘッドを入れるとドロー、アウトサイドからカットにヘッドを入れるとフェードが打てる。直進性が高いだけでなく、イメージ通りにヘッドが動いてくれるので球筋も打ち分けやすい。
ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げて弾道計測すると、中弾道で低スピン。打ち出し角は11~12度で、スピン量は2400~2800回転。フェースのやや上側でヒットすると2000~2300回転となり、放物線弾道で飛距離を稼げた。
フェースが面長になっている影響もあって、スイートエリアも前作116よりも広がりを感じる。特に、ヒール打点で打った時に引っかけのミスが出づらくなった。
直進安定性は高く、かつ操作性の高さも兼ね備えている。やや小ぶりなヘッドを好むゴルファーや、ストレートな弾道でフェアウェイを狙い撃ちしたい中・上級者にとっては、非常に満足度が高いドライバーである。