ツアープロを意識 たたけるシャフト「フジクラ スピーダー TR」
2018/06/12 05:00
シャフトを計測してみると?
50グラム台のSで振動数が255cpm。アフターマーケット用のSとしては平均的な数値であるが、センターフレックス値は4.72と硬めの数値。メーカー表記は中元調子であり、数値的に見ても中間から先端が硬く、手元側にキックポイントがあるシャフトである。
シャフト全体のたわみ量(しなり量)は少なめ。両端を持って山なりに曲げてみると、シャフト中間部分の剛性が高めで、手元側が少ししなるのが分かる。
ねじれの目安となるトルクは4.4と、50グラム台のシャフトとしては少なめ。先端剛性の高さとトルクが少ないこともあって、球筋が打ち分けやすくなっている。この「スピーダー TR」は重量が重くなるほどトルクが少なくなるように設計され、60グラム台は3.5、70グラム台は2.9、80g台は2.6となっている(すべてSフレックス)。
シャフト全体のしなり量はやや少なめで、しなり戻りはそれほどスピーディーではない。先端剛性が高いので、46インチの長尺仕様にしてもヘッドが遅れずにインパクトを迎えられそうだ。
【シャフト計測データ】
シャフト(フレックス):スピーダー TR 569(S)
長さ45.5インチ/重さ305.3グラム/バランスD3/振動数255cpm/センターフレックス値4.72
(※ヘッド:テーラーメイド M4 ドライバー)