マーク金井の試打インプレッション

ゼクシオのやさしさに操作性をプラス「スリクソン Z785 ドライバー」

2018/09/18 05:00

打ってみると?

試打クラブはロフト角9.5度。シャフトは純正装着される「Miyazaki Mahana(マハナ)」のSフレックス。兄弟モデル「Z585」と同じシャフトで、ワッグルすると中間から先端にかけてしなる。

シャフトに合わせ、ヘッドスピードを落とし気味で打ってみた。「シュパーン」と弾き感が強い金属音とともに、ボールはストレート弾道。「Z585」と同じくカーボンクラウンを装着しているが、「ゼクシオ」のような澄んだインパクト音と、鋭い弾き感が伝わってくる。

ヘッドスピードを上げて打っても、その手応えは変わらない。「Z585」に比べるとつかまり過ぎず、ストレートな弾道が打ちやすい。また「Z585」よりもヘッドの挙動をコントロールしやすいので、ドロー、フェードも打ち分けやすい。

弾道は伸びのある中弾道。個体差もあると思うが、表示ロフト角とリアルロフト角の差が少なく、打ち出しが少し低めになっているのだろう。

スピン量に関しては多過ぎず、少な過ぎず。「Z585」と同様に「Z785」も適度なスピンが入って、安定したキャリーが出やすい。打ち出し角は11.5度前後で、スピン量は2600~2900回転。スピン量は「Z585」とほぼ同じくらいの数値だ。

「Miyazaki Mahana」は手元がしっかりしていて、中間部分がしなる中調子。シャフトの挙動は穏やかで、ダウンからインパクトにかけては、しなった分だけしなり戻る。

ヘッド形状やデザインが一新された「スリクソン Z785」。「ゼクシオ」のテクノロジーを盛り込むことで、フェースの弾き感、インパクトの手応えが前作とはガラリと変わっている。スリクソンのロゴは入っているが、打ってみると極めて「ゼクシオ」的なドライバーである。

「Z585」と比較すると、「Z785」の方が弾道がニュートラルで、操作性が高まっている。つかまり重視というよりも、直進性が高い弾道が打ちやすい。低めの抑えた弾道を打ちたいゴルファーや、球筋を打ち分けたいゴルファーにとっては、「Z785」の方がクラブの挙動をコントロールしやすく、かつイメージ通りの弾道が打ちやすいだろう。

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