タイヤがヒント、筋金入りの飛び「ブリヂストン ツアーB XD-3 ドライバー」
打ってみると?
試打クラブのロフト角は9.5度、純正シャフト「ツアーAD TX2-6」のSフレックス。ワッグルすると手元の剛性が高く、中間から先端側がやや大きめにしなる。
アイアンでウォームアップ後、「XD-3 ドライバー」に持ち替えて打ってみた。カーボンクラウン特有のスパーンとソフトなインパクト音とともに、ボールは力強く飛び出した。ストレートから軽いドロー弾道。
前作同様、大型ヘッドであるが重心距離は短めで、見た目よりもヘッドを返しやすい。アスリート向けのドライバーらしく、操作性の高さを感じる。
インサイドからヘッドを入れると強めのドロー、ややカット気味にスイングするとイメージ通りのフェードが打てる。それでいてストレートな弾道をイメージすれば、直進性が高い球が打てる。
重心距離が短いタイプなので、フェースをシャットに使う人よりも、フェースの開閉を使ってスイングする人の方が、ヘッドの挙動をコントロールしやすいタイプのドライバーだ。
フェースの弾きは、いい意味でイメージと異なる。手応えはソフトでフェースの弾き感はそれほど感じないが、弾道計測すると高初速を実現。スイートエリアも広いので、打点をわざとバラつかせて打っても、ボール初速が落ちにくい。
ヘッドスピードを46m/s前後に上げて弾道計測するとフェースセンター付近で捉えるとスピン量は2700~2900回転。フェースのやや上側で捉えると2000~2500回転となり、低スピン弾道で飛距離を稼げた。
「ツアーAD TX2-6」は手元の剛性が高く、インパクトゾーンでは先端側がスピーディーにしなり戻る。ヘッドがアッパーに動きやすく、つかまりが良いシャフトだ。手元側はしっかりしているが、適度なトルク感があるので、切り返しではタイミングが取りやすい。
モデルチェンジによって直進性が増し、かつ操作性が高い弾道が打ちやすくなっている。ドライバーで弾道を自在に操りたいゴルファーや、スイング中のフェースの開閉が大きめなゴルファーにとっては、非常に満足度が高いドライバーである。