マーク金井の試打インプレッション

タイヤがヒント、筋金入りの飛び「ブリヂストン ツアーB XD-3 ドライバー」

2018/10/02 05:00

打ってみると?

試打クラブのロフト角は9.5度、純正シャフト「ツアーAD TX2-6」のSフレックス。ワッグルすると手元の剛性が高く、中間から先端側がやや大きめにしなる。

アイアンでウォームアップ後、「XD-3 ドライバー」に持ち替えて打ってみた。カーボンクラウン特有のスパーンとソフトなインパクト音とともに、ボールは力強く飛び出した。ストレートから軽いドロー弾道。

前作同様、大型ヘッドであるが重心距離は短めで、見た目よりもヘッドを返しやすい。アスリート向けのドライバーらしく、操作性の高さを感じる。

インサイドからヘッドを入れると強めのドロー、ややカット気味にスイングするとイメージ通りのフェードが打てる。それでいてストレートな弾道をイメージすれば、直進性が高い球が打てる。

重心距離が短いタイプなので、フェースをシャットに使う人よりも、フェースの開閉を使ってスイングする人の方が、ヘッドの挙動をコントロールしやすいタイプのドライバーだ。

フェースの弾きは、いい意味でイメージと異なる。手応えはソフトでフェースの弾き感はそれほど感じないが、弾道計測すると高初速を実現。スイートエリアも広いので、打点をわざとバラつかせて打っても、ボール初速が落ちにくい。

ヘッドスピードを46m/s前後に上げて弾道計測するとフェースセンター付近で捉えるとスピン量は2700~2900回転。フェースのやや上側で捉えると2000~2500回転となり、低スピン弾道で飛距離を稼げた。

「ツアーAD TX2-6」は手元の剛性が高く、インパクトゾーンでは先端側がスピーディーにしなり戻る。ヘッドがアッパーに動きやすく、つかまりが良いシャフトだ。手元側はしっかりしているが、適度なトルク感があるので、切り返しではタイミングが取りやすい。

モデルチェンジによって直進性が増し、かつ操作性が高い弾道が打ちやすくなっている。ドライバーで弾道を自在に操りたいゴルファーや、スイング中のフェースの開閉が大きめなゴルファーにとっては、非常に満足度が高いドライバーである。

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ブリヂストン
この飛び、筋金入り。
発売日:2018/09/14 参考価格: 77,760円