マーク金井の試打インプレッション

強烈な弾きと低スピン 操作性も良い「キャロウェイ エピック フラッシュ サブゼロ ドライバー」

2019/02/12 05:00

打ってみると?

試打クラブはロフト角9度。シャフトは純正装着されているグラファイトデザインの「ツアーAD SZ」のSフレックス。ワッグルすると手元から中間部分あたりがクイッとしなる。

シャフトとヘッドの挙動を確認しながら打ってみた。兄弟モデルの「フラッシュ スター」と同様に「カキン」とかなり硬質で、フェースが割れそうなくらいのインパクト音とともにボールが鋭く飛び出した。

前作よりも手応えが硬く、弾き感も増している。好みは分かれそうだが、このフェースの弾き感の強さは他に類がない。

ヘッドスピードを46m/s前後に上げて弾道を確認すると、低めのフェード弾道。ノーマルポジションだとフェースの開きが大きく、なおかつリアルロフト角が少ないので、見た目通りの弾道だ。

つかまりに関しては、「フラッシュ スター」と比較するとフェードバイアス(左へのミスが出づらい)の特性があるが、前作に比べると、ややつかまりが良くなっている。

インサイドから意図的にヘッドを入れると、イメージ通りのドローが打てる。前作に比べ右へのスッポ抜けが出づらく、イメージ通りのドローが打ちやすく仕上がっている。

ニュートラルポジションだとオープンフェースの度合いが強いので、ドローポジションに調整して弾道計測をしてみると、打ち出し角は11度前後とやや低く、スピン量は2200~2600回転。

「エピック フラッシュ スター」よりさらにスピンが少ない弾道となり、キャリーとランで飛ばせる。フェースのやや上側で捉えると、スピン量は一気に1700~2000回転まで減った。ロフト角9度だとランは出るが、キャリーが少し出にくい弾道になってしまうほどである。

「ツアーAD SZ」は、手元から中間にかけてしなるタイプ。先端側が適度にしっかりしており、しなり戻るスピードはやや控えめだ。インパクトゾーンでは入射角が安定しているので、ヘッド挙動をコントロールしやすいタイプのシャフトである。

「エピック フラッシュ スター」と同様に、「エピック フラッシュ サブゼロ」もヘッドとフェースの剛性感を上げ、AI技術を駆使して作られたフェースを搭載している。試打してみても、これまで味わったことがないフェースの弾き感があり、実際に前作よりもボール初速が上がっているのを実感できるドライバーだ。

前作よりもつかまりがやや良くなったが、左へのミスを軽減できるだけでなく、フッカーにはコントロールが利いたドローも打ちやすくなっている。

クラブを計測してみると?≫
1 2 3 4 5