マーク金井の試打インプレッション

ピン史上初の鍛造マッスルバック「ピン ブループリント アイアン」

2019/08/13 05:00

構えてみると?

左から6番、7番、8番、9番のヘッド形状。「G410」に比べるとふた回り以上小さい

今年で創業60年のピンから誕生したのが、今回試打する「ブループリント アイアン」。ピンでは初のバックフェースがフラットな、鍛造マッスルバック形状のアイアンだ。

マッスルバックなのでヘッドが小ぶりなのだが、その中でもこのモデルはひときわ小さい。同社の「G410 アイアン」に比べ、ヘッドはふた回り以上小さく、フェース面はボールの幅よりもわずかに広い程度。ソール幅も「G410」の半分ほどしかない。見るからにミスに対して許容範囲が狭く、難しそうに感じるが、操作性の高さも窺える。

ネックはマッスルバックらしくストレートで長い。これまでのピンとは異なり、伝統的な形状で重心が高くなる設計がなされている。

ヘッドを見ただけだと「これって本当にピンなの?」と疑いたくなるほどシャープな形状だが、じっくり見るとピンならではのこだわりもちゃんと継承されている。

ピンのアイアンはどのモデルも、フェース中央にスイートスポットが位置するように作られているが、マッスルバックアイアンはスイートスポット位置がヒール寄りに偏りがちになる。「ブループリント」はそうならないようにトウ側にウエイトビスが埋め込むことで工夫が凝らされている。

これまでのピンの常識を覆して登場した「ブループリント アイアン」。ツアープレーヤーが求める性能に特化して作られており、見るからにやさしさとは無縁そうなアイアンだ。打つ前からゴルファーにプレッシャーをかけてくるわけだが、飛距離性能、ミスの許容範囲、操作性、打感などをじっくりとテストしてみたい。

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ピン
トップアスリートのための『青写真』ここに完成。ピン史上初の鍛造マッスルバックアイアン
発売日:2019/08/08