マーク金井の試打インプレッション

シリーズ史上最高の高弾道で飛ばす「UST マミヤ ATTAS JACK」

2019/10/29 05:00

シャフトの挙動

シャフト試打で使うヘッドは、テーラメイドの「M3」。体積は460cc、表示ロフト角が9.5度で、リアルロフト角は10度前後というもの。

試打するシャフトは50g台の硬さS。グリップすると手元が太いが、ワッグルすると手元も適度にしなってくれる。加えて、中間から先端にかけてもしなるのが手に伝わる。

まずはやや軽めのヘッドスピードで打ってみた。ワッグルした時と同じく、トップからダウンの切り返しでは手元が適度にしなる。ダウンからインパクトにかけては、先端側が大きめにグイッとしなり戻る。ダブルキックポイントというほどではないが、切り返しでは手元側、インパクトゾーンでは先端側がよく動く。しなり量が多めで、ムチのようなしなり感が味わえるシャフトである。

弾道は、ストレートに打つつもりでスイングすると軽いドロー。つかまりが良く、ヘッドがアッパーに動いてくれるので、その結果打ち出し角度が高くなる。

今どきのシャフトは、先端の強度を上げて動きが控えめなタイプが多いが、「ATTAS JACK」は先端が動く。いわゆる、球がつかまって上がりやすいタイプのシャフトだ。

ヘッドスピードを46m/sぐらいで弾道計測すると、打ち出し角は13度前後で、スピン量は2600~2900回転。低スピン弾道ではなくほどよいスピン量の弾道になる。

試打をして感じたのが、ヘッドの挙動が安定している点だ。重心距離が長く、重心が深いヘッドに装着しても、挙動が安定するだろう。

一般的に、大型ヘッドのドライバーに先端がよく動くシャフトを装着すると、オフセンターヒット時にヘッドがブレる挙動が出やすい。しかし「ATTAS JACK」はヘッドに近い先端は硬く仕上げられているため、オフセンターヒット時にも当たり負けしづらい。これもまた「ATTAS JACK」の魅力的な持ち味だ。

球をつかまえて、高弾道に打ちやすいシャフトを求める人、重心距離が長く、重心が深いヘッドでドロー弾道を打ちたい人にとっては、イメージ通りの弾道が打ちやすく、非常に満足度が高いシャフトである。

【適正ヘッドスピード】
ATTAS JACK 5、硬さS:43~47m/s

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UST マミヤ
ATTAS史上最高の高弾道とさらなる飛距離
発売日:2019/09/13 参考価格: 43,200円