マーク金井の試打インプレッション

ソフトな打感で高弾道の強い球「ブリヂストン ツアーB JGR ドライバー」

2019/11/26 05:00

打ってみると?

試打クラブはロフト角9.5度。シャフトは純正「ツアーAD for JGR TG2-5」の硬さS。

アドレスするとフェース向きはスクエアで構えやすい。ワッグルすると手元側がやや硬く、中間から先端側が大きめにしなる。

まずはクラブに合わせて軽めにスイングしてみた。スパーンと澄んだ金属音とともに、軽いドロー弾道。重心距離がそれほど長くないのだろう。前作同様、インパクトゾーンでヘッドが返りやすく、つかまりの良さが手に伝わってくる。

ヘッドスピードを45m/sまで上げても弾道は変わらない。ストレートを打つつもりでスイングすると、ストレートから軽いドロー弾道で飛んでいく。ボールの打ち出し方向が安定しており、キャリーが出る弾道が実に打ちやすく仕上がっている。

弾道計測してみると、フェースセンター付近でとらえるとスピン量は2700~2800回転。フェースのやや上側でとらえると2200~2500回転となり、キャリーとランで飛距離を稼げた。

試打して印象に残ったのが、方向性の良さ。ヘッドの挙動が安定しているので、狙った方向にボールが打ち出せる。打ち出し方向のズレが非常に少ない。

加えて、メーカーの意図通り、打点が多少ブレた時でもボール初速が落ちにくく、距離もちゃんと出ている。前作よりもミスの許容範囲の広さを感じ取れるドライバーである。

「ツアーAD for JGR TG2-5」は、オーソドックスな中調子で粘り系。切り返しでシャフト中央部分がクイッと大きめにしなり、ダウンからインパクトにかけてはしなった分だけしなり戻る。挙動がニュートラルなのでタイミングが取りやすい。インパクトゾーンでは先端側のしなり戻りが大きめ。シャフトにもつかまりの良さを意識した設計がなされている。

前作のJGRと同様、アスリートモデルとは思えないほどつかまりが良く、ミスに対する許容範囲が広い。加えて、フェース裏側を支えるサスペンションコアの効果で反発エリアが広がり、打感もソフトになっている。

ヘッドが大きめでつかまりの良いドライバーを求めている人、ドロー弾道で飛距離を稼ぎたいゴルファーにとっては、非常に満足度が高い仕上がりのドライバーだといえるだろう。

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ブリヂストン
発売日:2019/09/13 参考価格: 73,440円