マーク金井の試打インプレッション

とにかくつかまり、やさしく飛ばせる「プロギア NEW egg 5500 ドライバー」

2019/12/03 05:00

打ってみると?

試打クラブはロフト角10.5度で、シャフトは純正「プロギア オリジナル」の硬さS(M-43)。

クラブを握ると、まず感じるのがグリップの太さ。右手の部分は通常と同じぐらいだが、左手の部分が太い。通常のドライバーよりもグリップのテーパー(先細りの度合い)が強くなっている。ワッグルすると、中間から先端側がクイクイッとやや大きめにしなる。

まずはシャフトの挙動を確認しながら打ってみた。「ガキン」と「カキーン」の中間ぐらいの派手な金属音とともにボールが飛び出した。ルール適合であるが、インパクト音はかなり迫力があり、その音とともにボールが鋭く飛び出す。

見た目通り、ヘッドの大きさを感じさせずにつかまりが良い。スライサーがドローを打てるというほどではないが、右へのミスが出づらい。

ストレートに打つつもりでスイングするとドロー弾道が打てる。加えて、アウトサイド・イン軌道でヘッドを入れた時でも、右曲がりの度合いが少ない。

ヘッドスピードを44m/sぐらいに上げて弾道計測してみると、打ち出し角は12.5度前後で、スピン量は2600~2800回転。低スピン弾道というよりは、安定したスピン量でキャリーが稼げる弾道が打ちやすく仕上がっている。おそらく、重心が深いことが安定したスピン量につながっているのだろう。

スイートエリアは広く、打点がブレても飛距離、方向性とも安定している。さらにヘッドの挙動が安定しているので、芯から大きく外れるミスも出づらい。

純正シャフトは切り返しで中間部分がクイッとしなり、インパクトゾーンでは中間から先端側が鋭くしなり戻る。つかまりが良いので、シャフトのしなりに合わせてスイングした方がタイミングは取りやすい。

インパクトでフェースが開きにくい設計をすることで、ボールと正面衝突を起こして飛距離を稼ぐ。この設計意図の通り、フッカーよりもスライサーの方がクラブとの相性が良く、かつエネルギーロスを減らして飛距離を効率良く稼げる。

スライス弾道やコスリ球で飛距離をロスしているゴルファーにとっては、右曲がりを減らしてくれるだけなく、大幅な飛距離アップが狙えるドライバーだろう。

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プロギア
ゾッとするほど、やさしく、飛ばす
発売日:2019/09/13 参考価格: 81,000円