クラブ試打 三者三様

ツアーB JGR ドライバー/ヘッドスピード別試打

2019/10/05 05:00

筒康博「ピン1Wの対抗馬」

―率直な印象は?
「『ツアーB JGR ドライバー』は、つかまる、上がる、スピンが入る、というこれまでの『JGR』のイメージに加え、新たに直進性を盛り込んだなといった印象を受けました」

―過去モデルとは違う?
「そうですね。『ツアーB JGR』の初代(2015年モデル)2代目(2017年モデル)と比べて、見た目はそれほど変わっていないのですが、前に前に飛んでいく球筋の強さがかなりアップした印象です」

―前に前に飛んでいく?
「はい。直進性に定評のあるピン『G410』シリーズの対抗馬になり得るモデルかなと思います。国産ブランドでありながら、ここまでフェースの反発力が強く、直進性もアップしたドライバーになっているとは驚きました」

17年モデルより低弾道でドロー回転も抑えられた結果に

―ピンの対抗馬?
「直進性に大きく影響しているのは、ヘッドの低スピン性能だと思います。『SP-COR(サスペンションコア)』のおかげなのか、慣性モーメントのおかげなのか分からないのですが、かなりスピン量を抑えたテクノロジーが詰め込まれているように感じました」

―欠点を挙げるとすれば?
「…欠点? 欠点をあえて挙げるとするならば、直進性が高い反面、操作性は抑えられているので、その点が高評価につながらないということですかね…。もともと操作性を求める人は、『JGR』シリーズではなく他のブランドを選ぶべきかと思います」

―どのような人向き?
「つかまえて飛ばしたい人向きではあるかと思いますが、単につかまえるだけではなく、そこに直進性を加えたい人に向いていると思います。飛距離も方向性も重視したドライバーを探している人。その上で昔から国産モデルにこだわっている人にはドンピシャなモデルと言えますね」

※使用スペック/ロフト角:10.5度、ツアーAD for JGR TG2-5 (硬さS・約53g)

■ 筒康博(47)

変幻自在に球を操るクラブフィッター。クラブフィッティング&レッスンスタジオ「PCM Labo」総合コーチ。プロアマ問わず7万人以上のゴルファーにアドバイス経験をもつ。身長168cm。

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