クラブ試打 三者三様

ツアーB JGR HF3 アイアン/ヘッドスピード別試打

2019/10/19 05:00

西川みさと「見た目に反してシッカリめ」

―率直な印象は?
「『ツアーB JGR HF3 アイアン』は、前作『ツアーB JGR HF1 アイアン』とは全然違うヘッドです。前作はソール幅が厚く、やさしさがとても全面に出ているモデルでした。今回の『HF3』は程よくやさしい という感じです」

―“飛び系”という感じ?
「ウーン…。どちらかと言えば“飛び系”だと思いますが、上から見るとソール幅の厚みがそれほど伝わらず、逆にシャープさを感じるヘッドなので、構えている時は“飛び系”という印象はそれほど感じません」

―打ってみると違う?
「そうですね。打ってみると意外に払って打つタイプではなく、しっかり上から打ち込まないといけないと感じさせるアイアンでした。見た目より少し難しいというか、シッカリしている印象を受けます

左が打ち込み、右が払い打ち(画像だと少し分かりにくい)

―ダウンブローで打つべき?
「一般的な“飛び系”はフェース面の弾きが強く、スピン量が少ないのが特徴で、上から打ち込むというよりはウッドのように払って打つタイプが多いです。が、この『HF3』は“飛び系”の弾き感がありつつ、上から打ち込むべき構造になっているように感じました」

―上から打ち込むべき構造…?
「はい。弾道や出球のスピード感は“飛び系”なのに、フォージドアイアンっぽい操作性を感じる要素を含んでいます。サイズ感やソール幅の見た目の影響が大きいと思いますが、振り抜きや狙いやすさは、上中級者が好みそうな小ぶりモデルと匹敵する性能だと言えます」

―どのような人向き?
「『これぞ飛び系!』というモデルではないので、アイアンにも飛距離を求めるというより、ある程度の操作性も求めるユーザー向きだと思われます。ただ、これまで“飛び系”が苦手で敬遠していた人でも、やさしくボールを運びたい、どのような状況でも力むことなくミスを減らしたいという人にも向いていると思います」

※使用スペック/ロフト角:28度(7I)、ツアーAD for JGR TG2-IR (硬さR・約60g)

西川みさと(42)
HS40m/s未満の技巧派プロ。1998年「日本女子学生選手権」優勝。2002年にプロ転向後、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。身長159cm。

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