ヤマハ RMX 220を西川みさとが試打「フェース後方の長さが…」
ヤマハ「RMX 220 ドライバー」の評価は!?
ルール限界に迫るほどの最大級の慣性モーメントで、飛距離ロスや曲がりを最小限に抑えるヤマハ「RMX 220 ドライバー」をピックアップ。特徴は何と言っても、投影面積が“特大サイズ”ともとれるほどの大きなサイズ感だ。どれだけ強く叩いても打球がねじれないというモデルだが、果たして実際はどうなのか!? 同シリーズ「RMX 120 ドライバー (以下120)」と比べながら、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。
「構えにくさが大きく影響…」
―率直な印象は?
「私はフェース後方の長いクラブが少し苦手で、その点で構えにくさを感じてしまいました。この構えにくさの影響が、他の項目にも大きく影響しているような、全体的な評価につながってしまった印象です」
―他の項目にも…?
「はい。特に【操作性】に大きく影響してしまいました。大きなヘッドサイズということで、真っすぐ引いて真っすぐ出すという動きであれば問題ないのですが、操作してドローやフェードを打ち分けると考えると、どうしても厳しい評価になってしまいました…」
―結果的には悪くないですが…?
「そうですね、トラックマンの数字的には、飛距離も他のモデルと同じかそれ以上は出せていました。ただ、もう少し高さが欲しい気がしました」
―高さが出ない理由は?
「たぶん、つかまり感がかなり強いので、低い弾道でランは出せるのですが、その分キャリーが出せないのだと思います。フェース後方が長いヘッドのドライバーでは、いつも弾道が低くなってしまうのです…」
―「120」と比べてどう?
「『120』は高さもスピン量もちょうど良かったです。個人的には『120』のほうが扱いやすさという点で、自分には合っているという印象をもちました。『220』も出球の低さを補える部分があれば、選択肢には入ると思うのですが…」
―どのような人向き?
「ボールがつかまらない人、スライサーの人向けではないでしょうか。特にスライサーでも、スピン量が多くて球が吹け上がってしまう人には合うと思います。スピン量が抑えられてつかまるモデルを好む人にはベストなモデルではないでしょうか」
ややシビアな評価… 【総合評価3.5点】
【飛距離】4.0
【打 感】3.5
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】3.0
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:オリジナルカーボン TMX-420D/硬さR
・使用ボール:ロッテ葛西ゴルフの専用レンジボール(ツーピース)
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ロッテ葛西ゴルフ
■ 西川みさと プロフィール
1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保・古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。
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