ミズノST200を万振りマンが試打「昔ながらのめくれる球」
ミズノ「ST200 ドライバー」の評価は!?
ミズノ史上初めて世界同時に発売された「ST200」シリーズ。同社は海外でヒットした「ST190」を進化させ、本気のグローバル戦略モデルとして舵を切った。そんな同シリーズ2モデルを比べながら、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?
「ハイドロー or ハイフェードが打てる」
―率直な印象は?
「『ミズノプロ』シリーズ(ミズノプロ モデル-E ドライバー、ミズノプロ モデル-S ドライバー)と比べられることが多いと思いますが、どちらもスピン量が多めに入る感じは、とても似ている印象を受けました」
―スピン量が多めに入る?
「昔ながらのめくれる球というか、出球はやや低めに飛びだし、途中でググっとスピンが入ってハイドローかハイフェードになるという感じです。高く上がった後に、軽く左右に曲がるような球筋。最近のモデルでは“高弾道・低スピン”というのが主流ですが、『ST200 ドライバー(以下200)』は、昔ながらの弾道を継承している印象が強いです。多めに入ったスピン量を、左右どちらかに曲げてコントロールする、やや玄人好みのモデルではないかと思います」
―「ST200X ドライバー(以下200X)」と比べてどう?
「『200X』と比べて、『200』のほうが打感がしっかりした印象があります。これはロフト角(標準設定『200』が9.5度、『200X』が10.5度)が、大きく影響していると思います。ただ、どちらかというと、打った感触は『200』のほうがシンプル。当たったイメージそのままに、弾道で表現できる感覚がありました」
―構えやすさは?
「見た目の印象では、『200』のほうが少し小ぶりに見えて、自分の好みの顔でした。改めて『200X』と見比べると、それほど差はなかったですが…。微妙な違いですが、『200X』のほうがつかまり感を意識した形状になっていて、フェース下部が少し出っ張っており、つかまえながらも高さを出せる形状になっているのかなと思います」
―“世界基準”という部分は感じる?
「外国ブランド(以下外ブラ)と比べると、やはり日本人が好きそうな性能かなと思います。形の印象、出球の印象、すべてをとってみても日本のコース向けにつくられた印象です。操作性を楽しむ狭いコースで、コースなりに曲げて攻めたい時に最適なモデル。海外の広いコースでは、もっと前に前に飛ばす外ブラのほうが合っているかなーと…」
―どのような人向き?
「『200』は昔ながらの洋ナシ型ヘッドを長年愛用していたような、ベテランゴルファーに好まれそうなモデルだといえます。『200X』は高さを出しやすく、つかまりの良いモデルですので、実際こちらのほうを好むゴルファーは多そうです。スピン量が少し多いという問題はありますが、HS40前後のエンジョイゴルファーなら、十分武器になるモデルではないでしょうか」
飛距離3.5点だが構えやすさ4.5点… 【総合評価4.0点】
【飛距離】3.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5
・ロフト角:9.5度
・使用シャフト:ツアーAD GM-200 D/硬さS
・使用ボール:昭和の森ゴルフドライビングレンジ 専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、昭和の森ゴルフドライビングレンジ
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。