ATTAS DAAASを筒康博が試打「印象は1+3+8」
USTマミヤ「ATTAS DAAAS」の評価は!?
USTマミヤの人気シリーズ12代目「ATTAS DAAAS」は、クセのない振り心地を維持しながら、手元しなりを追求したアッタス史上初の中元調子。手元側よりグリップ下付近を軟らかくしならせ、ダウンスイングの際に、自然とタメが作れる優れもの。そんな次世代の叩き系シャフトをヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。変幻自在に球を操るクラブフィッター・筒康博は、どのような評価をくだすのか!?
「ロゴデザイン通りの印象」
―率直な印象は?
「よく見ると『DAAAS』のロゴの中に、黄色で『1+3+8』と入っています。まさに初代『ATTAS』、3代目『ATTAS 3』、8代目『ATTAS PUNCH』の3本を合わせたような印象を受けました」
―3本を合わせたような…?
「はい。先端側のしっかり感は初代『ATTAS』に似ていて、真ん中より手元側は『3』ならではのしなり感があり、全体の印象としては『PUNCH』のような走り感があります。つまり『1+3+8』の特性。よく考えると、初代はオレンジでしたが、3も8もカラーリングは同じ黄色でしたよね」
―具体的な特性で言うと?
「切り返しでは粘り、ダウンスイング中は、真ん中の広い範囲でフワっと動く感じがあります。インパクトの瞬間だけ、先端側がしっかりしていてあまりグリンッと変な動きをしない印象。右手で押したり、思いきり叩いても、打点がズレる感じがほとんどありません。手元側がしっかりしなり、先端側は強いのですが、スイングしている最中はちゃんとしなり戻ってくれる。いろいろな要素を含んだ面白いシャフトと言えます」
―タイミングは取りやすい?
「先が硬くて全然走らない手元調子とは違い、『PUNCH』のように、切り返しの際に体に巻きついてくれる感じがあり、タイミングは取りやすいです。ただ僕の好みは、もう少し手元側が硬いほうが好き。でも、そんな僕でも一発目から合わせてくれる。『PUNCH』に似ていますが、『PUNCH』以上にストライクゾーンが広いように思います」
―相性の良いヘッドは?
「デザインの影響から、実際の長さよりも短尺に見える効果を感じました。かなり長めで使っても操作性は落ちず、投影面積が大きいヘッドと合わせても、振りにくいということがなさそうです。ピン『G425 MAX ドライバー』、ヤマハ『インプレス UD+2 ドライバー』、タイトリスト『TSi2 ドライバー』、キャロウェイ『マーベリック MAX ドライバー』といった大型ヘッドとの相性は良いと言えます」
―どのような人向き?
「たぶんアッタスシリーズ史上、一番スイングタイプを選ばないモデルだと思います。切り返しで打ち急ぐ人、逆に一瞬止まる人。オーバースイングな人、コンパクトな人。どのようなユーザーが打っても一発目からしっかり当たる、当てさせてくれるシャフトと言えそうです」
安定の全4点台【総合評価4.2点】
【走り感】4.0
【粘り感】4.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.5
【デザイン】4.0
・使用モデル:5(硬さ:SR)
・使用ヘッド:ピン G425 MAX ドライバー(ロフト角:10.5度)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター
■ 筒 康博 プロフィール
プロコーチ、クラフトマン、フィッターとしてプロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。江東区・インドアゴルフKz亀戸内「ユニバーサルゴルフ スタジオ」トッププロファイラーを務める。