クラブ試打 三者三様

G425 MAX ドライバーを西川みさとが試打「意外とオーソドックス」

2020/11/24 05:00

ピン「G425 MAX ドライバー」の評価は!?

「G410」シリーズの大ヒットを受け、大きな注目のもと発売されたピン「G425」シリーズ。なかでも「G425 MAX ドライバー」は、同社史上最大の慣性モーメントを誇り、これまで推進してきた「飛んで曲がらない」コンセプトを、さらに進化させたモデルとして登場した。そんな新時代の扉を開いた超話題作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

「ものすごく変わった印象はない」

―率直な印象は?
「いやー、なんだろう…。意外とオーソドックス? ものすごく大きく変わったという印象ではなかったです」

キャッチコピーは『ブレない革新。さらなる勝利へ』

―ものすごく変わった印象はない…?
「はい。性能面で全く進化を感じられないとか、評価として悪くなったということでは決してなく、これまでのGシリーズで感じた普遍的なメリットを、しっかり残した印象が強かったです。とても打ちやすく、曲がりにくいイメージが、そのまま継続されているというのが、率直な感想です」

厳密には後継ではないものの比較されがちなG410 PLUS(右)

―「G410 PLUS ドライバー」はご自身でも購入するほど高評価でしたが…
「現在も使用しています。『G410 PLUS』に慣れていることもあり、逆に違和感なく、落ち着いた感想となってしまったのかもしれません。『G425 MAX』が特徴のないモデルと言うよりも、安定感を重視した点が強くなり、前に前に強く飛ぶという部分は、少し抑えめに設定したのかなと感じました」

ピン独自開発の反発素材を使用した「フォージドフェース」

―新たな特徴はナシ?
「いいえ、打感がやわらかくなっています。もう少しフェースで強く弾き、球離れが早いのかと思っていたのですが、やわらかくて、インパクトでボールを押していける印象。その分スピン量が多く、弾道は高くなった気がします」

ロフト角は±1.5度、ライ角はスタンダード/フラットの調整が可能

―やはり「G410 PLUS」と比べるのは違う?
「そうですね。『G400 MAX』を使っていた人が、『G425 MAX』に買い替えるのがベストだと思います。『G410 PLUS』はやはり別モノという感覚。特にバックスピン量が多いところが、違うように思いました。ただ、『G425 MAX』でも、カチャカチャ(弾道調整)機能があるので、ロフト角をうまく調整すれば、問題ないレベルと言えます」

いつも以上に左右の曲がり幅が少なかった西川

―どのような人向き?
「腕前や技術に関係なく、どのタイプの人にも合うと思います。初級者から上級者まで、オールマイティにターゲットを選ばないモデル。特に『G425 MAX』は誰にでも合う要素が強まった印象です。『G410 PLUS』ではボールが上がらなかったという人にも、しっかり合わせやすくなっているドライバーです」

評価は上々【総合評価4.1点】

【飛距離】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:10.5度
・シャフト:ALTA J CB SLATE(硬さR)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

ピン
ブレない革新。さらなる勝利へ。
発売日:2020/09/18 参考価格: 77,000円