クラブ試打 三者三様

ツアーワールド GS ドライバーを西川みさとが試打「振りやすいバランス◎」

2021/02/16 05:00

本間ゴルフ「ツアーワールド GS ドライバー」の評価は!?

『WOW!』のキャッチコピーで話題を集める本間ゴルフ「ツアーワールド GS ドライバー」。多くのアマチュアゴルファーが驚くことをイメージさせるそのメッセージからして、やさしさと飛距離に重点を置いていることは予想できる。果たして、実際のパフォーマンスは『WOW!』なのか!? ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

「どんな人にも合う万能モデル」

曲がり幅のないほぼストレート弾道

―率直な印象は?
「やさしいモデルではあるのですが、程よいやさしさで、やさしすぎない点が、多くのゴルファーに合う気がしました。とにかく振り心地がいい。どんなタイプのスイングでも合いそうな万能型。HSが速い人でも遅い人でも、マッチするユーザーは多いのではないでしょうか」

目標に向かって努力する“WOWチャレンジャー”に向けた1W

―かなりの好印象ですね。見た目はどう?
「ひと言で表現するなら、すごくキレイな顔です。多くのやさしい性能のモデルは、ボテッとした厚みがあり、サイズも大型なものが多いですが、『ツアーワールド GS』はとても精悍でシンプル。オーソドックスな形状なので、多くの人に受け入れられそうですね。アドレスした際、上から見た印象では、ヒールからトップラインにかけての形の流れがスマートで淀みなく、違和感なく構えることができました」

裏面が放射状の構造となっている「ラジアルフェース」

―振りやすさも見た目も好印象! では打感は?
「打感は思ったよりシッカリしている印象ですが、硬めというよりは、このくらい明確な感触はあったほうが良いなと思わせてくれるフィーリングでした。ボールにちゃんと当たっている感じがあり、飛ばせている実感が湧いてくる。打っていて楽しくなるドライバーです」

ヘッドのたわみ戻りを瞬時に生み出す「クランクスリット」

―キャッチコピーからすると、やはりエンジョイゴルファー向き?
「いえいえ、エンジョイ派とアスリート派のちょうど中間くらいかなー。エンジョイ派なら、ゴルフ歴数カ月という人でもシビアにならないと思いますし、アスリート派なら、競技に出場している人にもマッチしてくれそう。先月、同社の女子プロ選手の契約発表が行われましたが、多くのプロにも合う実戦向きモデルとして、新シーズンはその効果が期待できそうです」

ヘッドに最適化された専用シャフト「SPEEDTUNED」

―現在使用しているモデルと比べてどう?
「いま使っているクラブ(ピン『G410 PLUS ドライバー』)と、打感のシッカリした手ごたえは似ています。しかも打ち出し角が適度で、高さも楽に出せるところも一緒。スピン量も多いわけではないので、結果的に飛距離につながる。どちらが良いかと聞かれたなら、本当に甲乙つけがたいモデルが出てきたなという印象です(笑)」

「買い替えを考えても良いレベル」と絶賛する西川

―どのような人向き?
「私くらいのHS(平均35~36m/s)から、一般的な男性ゴルファーの中でも少しHSが速い42~43m/sの人まで、万人に合うモデルと言えます。あとはシャフトをカスタムして、自分好みに調整するか。ちなみに私が買うなら、このまま純正シャフト『SPEEDTUNED 48』(硬さSR)で使いたいと思いました」

すべて4点台の高得点!【総合評価4.2点】

【飛距離】4.5
【打 感】4.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10.5度
・シャフト:SPEEDTUNED 48(硬さSR)
・使用ボール:ドリームゴルフガーデン専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ドリームゴルフガーデン

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

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