タイトリスト T200 アイアンを西川みさとが試打「イメージより打感がやや硬め」
タイトリスト 「T200 アイアン」の評価は!?
タイトリスト T200 アイアンをHS40未満の女子プロが試打したら…
タイトリスト「T」シリーズの中でも、最も大きく変化した印象がある「T200 アイアン」。新開発の高弾性ポリマーを使ったテクノロジー「マックスインパクト 2.0」により、シャープで小ぶりな見た目に反して飛距離性能を高め、同社は“上級者向けディスタンスアイアン”と位置づける。そんな今後の主流になり得る先駆的モデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。
「ヘッドの効き具合に違和感」
―率直な印象は?
「見た目のイメージから考えると、相当打ちやすいです。スッキリした操作性のいい外見とは異なり、ボールを楽に高く上げてくれます。ただ、気になったのはスイング中にヘッドがやや重く感じられる部分。イメージよりも少しズッシリした印象を受けました」
―ズッシリした印象…?
「はい。タングステンを使用して重心設計をしているためか、予想以上にヘッドが効いている印象です。これまでのシリーズのイメージを強く持ちすぎているからなのかもしれませんが、スイング中でのヘッドの重さがやや違和感につながってしまったかなーと…。ボールを上げやすくなっているとは思うのですが、やや飛距離重視のバランス設定に戸惑いを感じました」
―前作「T200 アイアン(2019年)」と比べてもヘッドが効いている?
「そうですね。前作はそれほどヘッドの効き具合は感じません。シャフトの重量帯の違い(今作『NSプロ 880 AMC』=94.5~106.5g、前作『NSプロ モーダス3 ツアー105』=106.5g ※いずれもS)が影響しているからかもしれません。今作のほうが軽量な分、インパクトゾーンでヘッドがより走る設計が施されていることが考えられます」
―打感の違いは?
「やや硬めに感じます。特にやわらかく感じた『T100 アイアン』と比べると、その差は顕著。同社のシリーズとして、もう少しやわらかい印象を抱いていたのですが、予想以上に弾き感が強く、打感の硬さを感じました。そうは言っても、一般的なレベルで見れば非常に硬いわけではなく、フォージドの部類の中ではやや硬めというくらいです」
―「T100」同様にやさしさは感じる?
「そうですね。これまで見た目で避けていた人も、これほどの寛容性があれば、一度は打ってみる価値があると言えます。『T100』の場合は、そもそも予想していたハードルが高かった分、それよりはやさしいというレベルでしたが、『T200』は私でも使えると思わせてくれるほどやさしくなっています。ボールはしっかり上がるし、操作もしやすい。これで思い通りに飛距離が出るのであれば、実際にコースで使ってもいいのかなと思います」
―どのような人向き?
「女性よりも男性ゴルファー向きとは思いますが、意外と誰でも使えてしまうやさしさを持ち合わせています。アスリートゴルファーだけではなく、エンジョイ派も扱える気がします。見た目はキャディバッグに入れていたら格好いいですし、性能はやさしくて打ちやすい。19年モデルはシリーズを通して難しい印象でしたが、21年モデルは『T100』も『T200』も、やさしく進化していることが分かります」
T100評価(3.8点)よりも上昇【総合評価3.9点】
【飛距離】4.0
【打 感】3.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:31度(7I)
・シャフト:NSプロ 880 AMC(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ
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