クラブ試打 三者三様

プロギア RS F ドライバーを万振りマンが試打「パワー系アスリート向き」

2022/10/08 07:00

プロギア「RS F ドライバー」の評価は!?

“ギリギリの飛び”でおなじみのプロギア「RS」シリーズから、最適(JUST)モデルを提唱する新シリーズ「RS JUST」が生まれた。理想の球筋に沿った最適な重心設計を配した3機種「RS ドライバー」「RS F ドライバー」「RS D ドライバー」は、バックスピン量の最適化により“驚初速”を演出するという。そんな自信作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「吹け上がりを抑えてくれる低弾道モデル」

右へのミスを怖がり左方向の弾道が多めに

―率直な印象は?
完全なアスリートゴルファー向きという印象を受けます。フェードモデルですが、それほどフェード弾道が多く出る感じではなく、ボールのつかまり感を抑えた特性と言うのが、適当な表現な気がしました。純正シャフト『ツアーAD』はカスタムモデル並みに芯が強く、振り抜き感は良好。低弾道で強い球筋が出るため、普段は吹け上がり気味の私でも、ロフト角10.5度で問題ない設定に感じます」

ソールのトウ側と中央にウエイトが付いている「RS F」(※左からRS D、RS、RS F)

―3モデルの見た目の違いは?
「大きな違いは見当たりませんが、微小ながら『F』は小ぶりに、『D』は安心感が持てるサイズ感となっています。HSが速く吹け上がる球が怖いという方には、『F』のほうが視覚的にもメリットは大きい気がします。つかまりを抑える効果か、右に向いている印象が強いため、しっかり左に振り抜けるイメージが湧き、強振を促してくれる形状といえます」

総重量はRSとRS Fは同じ310g、RS Dのみ299g(※シャフト硬さSの場合)

―性能面の違いは?
「『RS F』>『RS(スタンダード)』>『RS D』の順に重量感は軽くなり、扱いやすさがアップしていく印象を受けます。『RS(スタンダード)』は直進性が高く、強く振り抜いてもフェード系の強弾道で、ボール初速のスピード感は『F』と同等レベル。『D』はつかまりの強さが抜群で、強いドローボールが出る特性です。やや高さが出ない点は気になりましたが、低弾道の方がランが稼げるので、飛距離の面ではプラスに働くように感じます」

上から「ディアマナ SILVER」「―BALCK」「ツアーAD」

―全般的に弾道はやや低め?
「私自身が高いタイプなので、抑えられた特性は逆に好印象です。球が低い感じはありますが、その分、弾き感は強いため、飛距離性能は高いといえます。あとはこのハードな設定に対し、どこまで振り切れるかという点がカギになる気がします」

フェース角:-0.5度、ライ角:56度、重心角:24度

―振り切れるかがカギ…?
「しっかり振り切って、自分でボールをつかまえ切れるか。特に『F』はつかまり具合が抑えられているので、右方向にすっぽ抜けてから、逆球であるフェード回転がかかってしまうところが心配です。寛容性と操作性の評価を3.5点△(5点満点中)にした理由は、そこが気になったからです」

「予想以上にハードスペックで飛びを意識したモデル」と万振りマン

―どのような人向き?
「アスリートゴルファーで、パワーに自信のある人に使ってほしいと思います。純正シャフトの完成度は高く、このままカスタムせずに使えますし、ロフト角もそれほど立っている設定で購入しなくても、十分飛ばしていけます。あとは右のミスにだけ気をつけて、左に思う存分、振り抜けるかどうかが試されるドライバーです」

やや飛びに振り切ったモデル【総合評価3.9点】

【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:ツアーAD FOR プロギア(硬さS/M-43)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

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