2024年上半期ドライバー最高評価は!? 40m/s未満プロ西川みさとのベスト3
「MAX」ズラリのラインアップ HS30m/s台に推薦したい1Wは?
上下左右の合計慣性モーメント値1万g・cm2=「10K」をはじめ、飛びと寛容性を兼ね備えたドライバーが多く登場した2024年上半期。名称に「MAX」の付くモデルが急増したが(試打した14本中9本が「MAX」付き)、その中で「クラブ試打 三者三様」の出演者から高評価を得た一本は何だったのか!? まずは1Wのヘッドスピード(以下HS)40m/s未満の女子プロ・西川みさとの総合評価(5項目の平均点)が高かったベスト3を発表する。
第3位:B3 MAX ドライバー(ブリヂストン) 4.4点/207.6yd
「これまでの同社のドライバーは少しハードな性能が多く、シャープさが目立つ形状のヘッドが多い印象でしたが、今作はそれとは真逆のイメージを持ちました。全体的に丸みを帯びた顔立ちで、とてもやさしく見受けられます。主張しすぎない柔和な感じがとても好印象。メインターゲットは35~40m/s。年齢はシニア層。特に年配の女性でも扱えそうな軽快さなので、軽量モデルを買おうか悩んでいた方からすると、強力な新候補が現れたといったところでしょうか」
第2位:オノフ ドライバー AKA(グローブライド) 4.5点/195.9yd
「ヘッドの大きさも全体の形状も、細かなデザインも、全てがちょうどよく見受けられます。いろいろなことを考えなくても、スッと違和感なく構えられる魅力が備わっている。改めて同シリーズの評価が高いことを認識できるルックスに仕上がっています。実際に打ってみても、前作よりつかまり感が抑えられていて、こちらもちょうどいい。打音は大きめで、当たった感触が耳からも実感できる。これくらい分かりやすい打感のほうが(ボールが)飛ぶイメージが持てるので、私は好きです」
第1位:G430 MAX 10K ドライバー(ピン) 4.5点/209.4yd
「『G430 MAX ドライバー』と比べて投影面積が大きくなったと聞いていたのですが、実際に見比べるとそこまで大きく見えず、気にならない範囲での改良点だと思います。決して大きいとは思われない絶妙な変化で、安心感を増幅させています。なぜか全ての打球が右に飛んでいましたが、慣性モーメントうんぬんよりも、自分のスイングのせいのような…。はっきり言えるのは、マイクラブと同じくらい良い評価ということ。逆に言えば、そこまで『G430 MAX』との違いは感じませんでした」
■ 西川みさと プロフィール
1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。1998年「日本女子学生選手権」にて優勝し、大山志保・古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場。2002年にプロテスト合格後は、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。23年国内女子シニア「JLPGAレジェンズチャンピオンシップ」優勝。