クラブ試打 三者三様

2025年上半期ドライバー最高評価は!? ご意見番フィッター筒康博のベスト3

2025/07/17 20:00

外ブラ競演で熱かった上半期 HS40m/s台前半に推薦したい1Wは?

例年通りのテーラーメイドvsキャロウェイに加え、ピンとコブラが参戦し、激しい覇権争いを繰り広げた2025年上半期ドライバー市場。各社、個性が際立つ“名器候補”を揃えるなか、「クラブ試打 三者三様」の出演者3人から高評価を得た一本は何だったのか? ご意見番クラブフィッター・筒康博の総合評価(5項目の平均点)が高かったベスト3を発表する。

第3位:G440 SFT ドライバー(ピン) 4.8点/239.2yd

ウエートポジション「ドロー(DRAW)」と「ドロープラス(DRAW+)」の2カ所に

「これまで『SFT』は『MAX』『LST』と比べて使用者が限られる印象でしたが、今作は形状もほぼ『MAX』で、よりニュートラルな性能に進化。スライス防止専用というより、高弾道でつかまりやすい“ハイドロー”系の性格が強まり、軽快に球が上がります。HS40m/s前後の方にちょうどよく、『HL』では軽すぎる、『MAX』ではやや重いと感じる層にフィット。ウエート調整も可能で、対応力の広さから今後の支持拡大が期待されます」

第2位:ELYTE MAX FAST ドライバー(キャロウェイ) 4.8点/241.4yd

「MAX FAST」では初めてのカチャカチャ付き

「大きな進化は2点。可変スリーブの搭載で調整幅が広がり、ソール後方の箱型ウエートでつかまり具合を操作しやすくなりました。従来の『MAX FAST』は軽くて振りやすい点が強調されていましたが、調整機能の追加により、自分好みに仕上げたい中・上級者にも対応。重めのシャフト装着も可能となり、軽量モデルの用途が広がっています。同社内での選択肢が増え、どれを選ぶか悩む人が今後さらに増えそうです」

第1位:ELYTE ドライバー(キャロウェイ) 4.8点/246.6yd

コントロールポイントが前作比10倍になった「Ai 10x フェース」

「芯を外しても打感が悪くならず、飛距離のロスも少ないです。特にトウ側でのミスヒットに強く、フェース先端で当たってもボールは直線的に飛び、つかまらず右へ抜けることもほとんどありません。他モデルより何yd飛んだとか、ボール初速がいくつ出たといった細かな要素よりも、実際にコースでボールが散らばらない利点を実感できる。実戦と試打との差異をすごく感じにくいモデルといえます」

※評価点が同数だった場合は平均飛距離の長いほうを上位に

■ 筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール

スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。「インドアゴルフレンジ Kz 亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。

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