スリクソン Z585 ドライバー/ヘッドスピード別試打
2018/11/10 05:00
HS40台・筒康博「紅茶カップ並みの構造」
―前作と比べてどう?
「一番は新モデルが、“THE・カップフェース”といった打感に変わったことですね」
―THE・カップフェース?
「カップフェース(フェース面が一枚形状ではなく、クラウン側ソール側に向けて包み込むようになった形状)は通常、板をペリッと曲げたような分厚いものがほとんどなのですが、この『Z585 ドライバー』は紅茶が飲めるくらいの薄いカップになっています。それが打っていてちゃんと分かる感触が秀逸です」
―カップが薄いと何が違う?
「紅茶カップのような薄さであると、一番変わるのは打音の響きです。打音が高く遠くに響くようになり、ボールが遠くへ飛んでいる印象を持ちやすくなります」
―どんな音?
「弾き系のキンキンした高い音。正直この音は、好き嫌いが分かれる可能性もあります。これまでのスリクソンファンの人にとっては、『俺たちのスリクソンじゃなくなった…』と感じる人も多いんじゃないかな…」
―では、前作を選ぶ?
「いいえ。私の個人的な意見としては、『スリクソンは生まれ変わった!』『こういうものだ』というメーカーの強い意図があれば、それで良いと思っています。かなり分かりやすいモデルが来たという印象。この変化、進化させた狙いは、十分評価に値するものだと感じます」
■ 筒康博(46)
変幻自在に球を操るクラブフィッター。クラブフィッティング&レッスンスタジオ「PCM Labo」総合コーチ。プロアマ問わず7万人以上のゴルファーにアドバイス経験を持つ。身長168cm。