クラブ試打 三者三様

APEX アイアン/ヘッドスピード別試打

2019/05/11 05:00

筒康博「キャリーの安定感が増した」

―率直な印象は?
「前作(2016年モデル)は名器と呼ばれていますが、今回の新モデルもそれに匹敵するか、それ以上の完成度だと思います」

―前作以上?
「はい。特に上方向への弾きの良さが、前作より増している印象があります。スイートエリアが、前作よりフェースの下部分に広いように感じました。私のようにトップ気味に当たるケースが多いゴルファーにとって、薄い当たりをした時でもしっかり高さを出せる分、やさしく感じられるのだと思います」

―それほど差がある?
「ありますね。安定したキャリーによる飛距離の確保、この寛容性が抜群に上がっていると感じました。特にフェースの下部分の打感が全然違います。スコアラインの下から3本目より下で打つと、はっきり分かります。薄い当たりをした時の打ち出し角と弾きの違いは、明らかに違うものと思いました」

前作(2016)より若干高さが出ている

―打感は?
「フェースが薄いと感じる割には、硬さがない点が気に入りました。音はちょっと高音が耳に残る印象がありますが、パチッと弾いているのに、ちゃんと手にはやわらかさが残る。フォージドのやわらかい打感と食いつき、そして構えやすさと操作性が備わって、大曲がりしないという特徴をもったアイアンだと思います」

―飛距離は?
「いわゆるぶっ飛び系のアイアンとは違うので、番手ごとの距離をキャリーで作りやすいアイアンです。上方向への直進性があるので、難しいことを考えず振りきれれば、やさしくボールを運べていけるモデルです」

―どのような人向き?
「アイアンでもやさしく飛ばしたいけれど、ぶっ飛び系はちょっと違和感が…という人向きですかね。やさしくゴルフをしたいけれど、格好をつけてフォージドを使っていたいという欲張りな人。私のような人にはベストバイアイアンだと思います(笑)」

※使用スペック/7番(ロフト角:30.5度)、フレックス:S(NSプロ モーダス3 ツアー105)

■ 筒康博(46)

変幻自在に球を操るクラブフィッター。クラブフィッティング&レッスンスタジオ「PCM Labo」総合コーチ。プロアマ問わず7万人以上のゴルファーにアドバイス経験を持つ。身長168cm。

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キャロウェイ
発売日:2019/02/08 参考価格: 155,520円