クラブ試打 三者三様

G410 アイアン/ヘッドスピード別試打

2019/05/18 05:00

西川みさと「やさしくグリーンに止まる」

―率直な印象は?
「見た目の形状と打音が、他のモデルと比べて、少し独特だった点が気になりました。ただ、飛距離や弾道の高さはしっかり出ていたので、特にそれが違和感になるほどではなく全体的な高評価につながったと思います」

―見た目が独特?
「はい。トウ側とヒール側の高さの差が少なく、上から見るとフェース面が長方形に見える点が独特だなと感じました。トウ先がギュッと絞られていて、他モデルより低めに造られている気がします。昔ながらの三角形の形状に慣れている私にとっては、少し違和感がありました(笑)」

―ユーティリティ(以下UT)っぽい?
「そうですね。確かにアイアンっぽくない長方形のフェース形状をしていると思います。打っていて意識はしませんでしたが、UTの延長で打てたことで、力まず振っても飛ばせることから、やさしさを感じられたのかなと思います」

理想的なドロー弾道が出ていた

―打音も独特?
「そうですね。通常は弾き感が強いと『パーン』だったり、やわらかめだと『グゥオーン』といった打音になりますが、『G410 アイアン』は『カチッ』というユニークな音。軽く感じる中でも弾き感を覚える独特な音で、最初は少しだけ戸惑いました」

―打ってみた印象は?
「打ってみると、ユニークな形状も打音も気にならないほど、満足のいく結果になりました。特に方向性が良く、ピンをデッドに狙ってもしっかりイメージ通りボールが止まってくれる感じがあります。適度なスピン量と弾道の高さが、想像した通りに結果に出てくれました」

―特にどこが良かった?
構えた時の安心感が大きいですね。見た目からしてやさしさを感じられるので、力まず振り抜ける点が最大の魅力だと感じました。ミスを怖がらず操作もできることで、無理にタイミングを合わせたり強引に引っ張ったりする必要がなく、全体的なやさしさにつながったのだと思います」

※使用スペック/7番(ロフト角:30度)、フレックス:R(ALTA J CB RED)

西川みさと(41)

HS40未満の技巧派プロ。1998年「日本女子学生選手権」優勝。2002年にプロ転向後、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。身長159cm。

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