GLIDE 3.0 ウェッジを筒康博が試打「高さで止めるウェッジ」
ピン「GLIDE 3.0 ウェッジ」の評価は!?
ドライバーの売り上げが好調のピン。同社のウェッジ「GLIDE(グライド)」シリーズの新作「GLIDE 3.0 ウェッジ」は番手別に溝が設計され、ロフト角54度から60度は前作から溝を一本増やし、どんなライからでもしっかりスピンがかかると評判だ。そんなピン自信作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。変幻自在に球を操るクラブフィッター・筒康博は、どのような評価をくだすのか!?
「ソールの滑りを感じやすかった」
―率直な印象は?
「今回試打したモデルがハイバウンス(バウンス角:12度と14度)だったこともあり、すごくソールの滑りを感じやすかったです」
―ソールの滑りを感じやすい?
「はい。ソール幅もバウンスの当たりも、大きくダフッたとしても適度に滑るように造られているので、ミスショットが減るのだと思います。今回試打はしなかったですが、『EYE2』などのバウンス角が少ないモデルでも(ロフト角56度でバウンス角10度)、きちんと地面にバウンスが跳ねてくれる感覚があります」
―弾道の印象は?
「スピン性能が高いというより、元々の打ち出しの高さをすごく感じます。『i210 アイアン』『G710 アイアン』といった、ピンの人気アイアンにある“高打ち出し・高初速”という特性が、『GLIDE 3.0 ウェッジ』にも踏襲されている印象を受けます。打感が硬いとか弾いているというわけではなく、きちんとロフト角なりの高さが出せる。少々トップしても、高さが出る。高さで止めるウェッジという認識をもちました」
―前作「GLIDE 2.0 ウェッジ」と比べてどう?
「どちらも打音が高めで、打感は少し硬く感じられます。比べてみると、『2.0』のほうがやや硬く感じられたので、フェースのどこで当たっているのか、明確に把握しにくい部分がありました。『3.0』のほうが全体の形状と、インサート樹脂の配置などから、フィーリング通りにボールが打てる。打音と打感の良し悪しで言えば、『2.0』より確実に向上していると言えます」
―見た目の違いは?
「スコアラインの一番下の白線は、特に気になりませんでした。全体的な印象やサイズ感は、すべて一緒です。大きめのキャビティアイアンのつながりで考えているため、ヘッドサイズは両方とも大きめ。芯が広い部分も一緒。高さが出るところも一緒。あえて違いを挙げるなら、『3.0』は『2.0』にフィーリングがプラスされたというところでしょうか」
―どのような人向き?
「ピンのアイアンを使っている人は、このモデルを使ったほうが良いと言えます。構えた時の安心感、ボールの飛び出し方を踏まえても、アイアンからのつながりを強く感じとれます。ピン以外でも、飛び系アイアンを使っている人全般におすすめ。飛び系を使っている人は、スピンでギュギュッと止めるイメージより、高い打ち出し角でボールを飛ばす感覚のほうが合わせやすいからです」
3.0点△から5.0点◎まで【総合評価3.9点】
【スピン性能】3.5
【打 感】3.0
【抜け感】4.0
【バンカー対応力】5.0
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:52度 バウンス角:12度 スタンダードソール(SS)
・ロフト角:56度 バウンス角:14度 ワイドソール(WS)
・使用シャフト:Z-Z115
・使用ボール:千代田ゴルフセンター専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、千代田ゴルフセンター
筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール
プロコーチ、クラフトマン、フィッターとしてプロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。江東区・インドアゴルフKz亀戸内「ユニバーサルゴルフ スタジオ」トッププロファイラーを務める。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー