タイトリスト T200 アイアンを筒康博が試打「これまでのTにはない性能」
タイトリスト 「T200 アイアン」の評価は!?
タイトリスト T200 アイアンをご意見番クラブフィッターが試打したら…
タイトリスト「T」シリーズの中でも、最も大きく変化した印象がある「T200 アイアン」。新開発の高弾性ポリマーを使ったテクノロジー「マックスインパクト 2.0」により、シャープで小ぶりな見た目に反して飛距離性能を高め、同社は“上級者向けディスタンスアイアン”と位置づける。そんな今後の主流になり得る先駆的モデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。ご意見番クラブフィッター・筒康博の評価は?
「ロングアイアンとして単品で入れたくなる」
―率直な印象は?
「前作は、『T100 アイアン(2019年)』に以前の『AP2』からのビッグチェンジを感じたのですが、今作は『T100』よりも『T200』の変化を大きく感じます。前作『T200 アイアン(2019年)』との差は明確で、これまでのタイトリストアイアンでは記憶にないほどの変化に衝撃を受けました」
―記憶にないほどの変化…?
「はい。アドレスしたときの上から見た印象が、『T100』シリーズと同じくらいシンプルでスッキリしているのに、打ってみると中空アイアンのような初速スピードがある。前シリーズのユーティリティ『U500』の要素が加わったような飛び。それでいて複合金属の詰まった打感もある。前作は見た目も飛びも、ある意味キャビティアイアンそのものだったので、この変化はとても大きいです。いままでの同社アイアンにはなかった新しさを感じます」
―飛びすぎてしまうことはない?
「それはないです。打ち出し角が低くならないので、ロフト角(7Iで31度)通りに飛んでくれます。『T100』(34度)と比べると半番手以上、私のHSでは『T100S』(32度)とは5~10ydほどしか変わりませんが、1Wで40m/s台後半以上の人ならより大きな差を感じると思います。それでもボールの落下角度と高さが確保されているため、平均HS40m/s前後の私でも飛ばし屋になったような良い錯覚がもてるアイアンです」
―シャフト「NSプロ 880」の印象は?
「軽量なのにブレる感じが一切なく、『NSプロ モーダス3』シリーズとは違う独特な味わいを感じます。ユーティリティに近い印象を受けたのも、このシャフトの影響が大きいからかもしれません。それほど軽快な走り感があり、3~4番のロングアイアンで試したくなるセッティングと言えます」
―それでも筒さんは「T100S」派?
「いやー…本気で悩みますね(苦笑)。明確に違いを感じるのは打音くらいでしょうか。『T200』のほうが若干弾いている音がしますが、それもコースでは分からないほどの微小な差。特に『プロV1』のやわらかなツアーボールを使えば、ほとんど分からないレベルです。私が実際に購入を考えるなら、見栄を張ってツアーモデル『T100S』のセットを選び、4、5番で単品の『T200』を数本入れるというセッティングになると思います」
―どのような人向き?
「あえてユーザーを絞ると、『T100S』とコンビネーションして使いたい人向き。その際に注意するべき点は、シャフトの組み合わせです。同じ純正モデルを使うべきとは思いますが、同じ『NSプロ』でも重量違いで特性が変わるため、下のウェッジと上のウッドシャフトとのバランスも考慮してじっくり選ぶべきでしょう」
総合的にはT100と同点【総合評価4.5点】
【飛距離】5.0
【打 感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5
・ロフト角:31度(7I)
・シャフト:NSプロ 880 AMC(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ
筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール
プロコーチ、クラフトマン、フィッターとしてプロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。江東区・インドアゴルフKz亀戸内「ユニバーサルゴルフ スタジオ」トッププロファイラーを務める。
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