スイング改造で変化 石川遼のクラブ変遷をマーク金井が解説
ユーティリティのアイアン型とウッド型の違いは?
ウッドに続く番手に関しては、アイアン型ユーティリティ(キャロウェイ「X フォージド UT アイアン」の3番)かロングアイアン(「APEX PRO アイアン」の2番)を使っています。アイアン型ユーティリティのメリットというのは、左のミスが出づらいところです。対してウッド型ユーティリティはフェースローテーションの大きいスイングだと、左へのミスが出てしまいます。
石川選手の番手構成を見ると、2番アイアンを入れるなどロングアイアンを打つのが非常にうまい。ロングアイアンとユーティリティの違いは、重心の深さです。アイアンに比べて、ユーティリティは倍以上深くなります。石川選手は、重心が浅いアイアンを打つのがうまいので、ロングアイアンを選んでいるのでしょう。
ただ、今のスイングなら、ウッド型ユーティリティもうまく打てるのではと思います。そうなるとアイアン型ユーティリティを入れる必要はなくなってくるのではないのでしょうか。
スピンが利くウェッジは上級者には武器になるが…
アイアンに関しては、今季からキャロウェイの「APEX MB アイアン」に変更しました。今まで使っていた「X フォージド アイアン」よりも優しいクラブです。マッスルバックで操作性が高いのですが、アイアンに求めるものも少し変わってきているからだと思います。
また石川選手はウェッジがうまい選手です。ラフやバンカーからでも、スピンをかけるのが得意で、キャロウェイのウェッジはスピンがかかりやすいクラブです。現在はキャロウェイ「マックダディ 2 ツアーグラインド ウェッジ」を使っています。
スピンがかかりやすいウェッジというのは、うまく打った時と、打てなかった時の差が大きく出てしまいます。スピンがちゃんとかかればボールは止まりますが、スピンがかからないとボールは転がってしまいオーバーします。そのためスピンが利くウェッジは距離感を出すのが非常に難しいです。
石川選手のように打点の位置が安定している人にとったら、頼もしい武器になりますが、打点のバラつきがある人にとっては非常に難しいクラブです。単純に、球を止めることだけを考えたらスピンが利くウェッジは良いかと思いますが、距離感を合わせるにはちゃんとスピン量が合うクラブを選んだ方が良いでしょう。
「ZOZO」で上位争いの可能性もある
スイングが変化して好調な石川選手ですが、残りのツアーで2勝はできるのではないでしょうか。ショットが切れているので、あとはパットが入ってくれればというところだと思います。
「ZOZOチャンピオンシップ」のコースセッティングを見ると、石川選手が優勝争いに食い込みやすい大会かもしれません。習志野カントリークラブは箱庭の典型的な日本のコースです。やはりこのセッティングに慣れている日本人選手が有利です。ティショットを安定してフェアウェイに置ければ、セカンド以降はほぼ同じ条件。そうなるとショットに安定感がある選手が上位争いをするのではないでしょうか。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
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