《2025年》FW部門アクセス数ランキング/無双テーラーにピン&コブラが肉薄
昨年上位独占のテーラーメイド 他メーカーが一矢報いる!?
2025年のGDOギアカタログで、アクセス数が多かったモデルをランキング形式で発表する年末恒例企画。パター部門、アイアン部門に続く第3弾は、最新テクノロジー搭載の話題作と、中古市場で根強い人気を誇るモデルがバチバチにぶつかり合うフェアウェイウッド(以下FW)部門をお届け。昨年はテーラーメイドが、1位「Qi10 FW」から4位までを独占。無双状態だったテーラーに一矢報いるメーカーは現れるのか!?
■第10位:テーラーメイド SIM2 MAX FW
第10位にランクインしたのは、テーラーメイドのロングセラーモデル「SIM2 MAX FW」。昨年9位から順位をひとつ落としたものの、発売から4年が経過した今も続く中古市場での人気と、安定した評価がアクセス数を後押しした。連載の「中古ギア情報」では、「3Wが難しい」と感じるアマチュアに従来の3W+5Wではなく4W+7Wという構成を実戦的なセッティングとして紹介。同モデルを含む複数の名シリーズが挙げられていた。
■第9位:キャロウェイ ELYTE FW
第9位は、キャロウェイの25年モデル「ELYTE FW」。先進的なフェース設計と低重心化による高い打ち出しが特徴で、発売直後から注目度は十分。3Wを使用する河本結が、今季「スタンレーレディス」で同シリーズ1Wと一緒にシャフトを「SPEEDER NX GOLD」に切り替えて優勝を遂げた。「先がしなってくれるので、思い切り振らなくても良い球が出る」と、マッチングの良さが自身初の1シーズン複数回優勝に貢献したことを示唆した。
■第8位:キャロウェイ パラダイム FW
第8位には、キャロウェイの23年モデル「パラダイム FW」がランクイン。AI設計フェースによる初速性能と高い寛容性のバランスが評価され、昨年5位から順位を落としたものの根強い人気をキープした。コメント欄には「5Wが得意になった気がする」「ヘッド形状が良く、ボールがつかまるイメージが出しやすい」「すごくバランスの良いクラブ」といった声が並び、ミスへの強さと安心感を評価するレビューが幅広いゴルファーから寄せられている。
■第7位:キャロウェイ ROGUE ST MAX FW
第7位は「ROGUE ST MAX FW」。高初速×高慣性モーメントの完成度の高さから、今なお実戦派ゴルファーに支持される一本。これで9位から3本連続でキャロウェイの新旧FWがそろった。連載「三者三様」のテスター・万振りマンは、振り心地がFWより短いユーティリティのように軽さを感じつつ、振り切れる点を称賛。「振り心地はユーティリティのようで全くFWらしくない。飛距離は十分FWレベルなのにアイアンの要素が強い。それだけ強振しなくても強振したような飛距離が出せる」とコメントした。
■第6位:テーラーメイド Qi35 FW
第6位には、本命テーラーメイドから「Qi35 FW」がランクインした。最新設計ならではの空力と直進性能が特徴の25年モデル。同シリーズへの関心の高さを証明する結果になった。今季DPワールドツアーを主戦場とした中島啓太は、唯一のFWに3番HL(ロフト角16.5度)をバッグイン。シーズン前に行われた発表会見では、これまで1・3Wの下はUTを入れていたが、「5Wを作っていただいて入れる可能性もある」と調整を進めていた。
■第5位:キャロウェイ パラダイム Ai スモーク MAX FW
第5位には再びキャロウェイが陣がランクイン。「パラダイム Ai スモーク MAX FW」は従来のAiフェースをさらに進化させた昨年24年モデルで、やさしさと飛距離性能を高次元で両立した。「日本女子オープン」でメジャー初優勝を飾った堀琴音は、3番と5番を今作でそろえ、7番をテーラーメイド「Qi35 FW」、4Uと5Uはブリヂストン「ツアーステージ X-DRIVE GR」と約15年前のモデルを投入。名器を織り交ぜた超個性的なセッティングで話題を集めた。
■第4位:テーラーメイド ステルス2 FW
ランキングはキャロウェイとテーラーメイド“一進一退”の攻防といった様相に。第4位にはテーラー勢から「ステルス2 FW」が登場。カーボンフェース第2世代のFWとして、発売から時間が経過しても注目度は衰えず。同社のFWヒット作を紹介した「中古ギア情報」では、「正直なところ、びっくりするほどの差はない。番手と程度を予算と見比べて選ぼう」と記していた。甲乙つけがたいテーラー歴代モデルで著者が“これぞ”と挙げたのは、タイガー・ウッズが5Wとして使ってきた「M3 FW(2018年)」だった。
■第3位:コブラ KING RADSPEED ツアー FW
第3位に入ったのは、今季も松山英樹のバッグに収まっていたコブラ「KING RADSPEED ツアー FW」。目まぐるしく入れ替わる3W事情を尻目に、もはや押しも押されぬ“不動のポジション”を確立し、今季米ツアー2勝に貢献した。5番(17.5度)を19度合わせに調整し、ツアーAD DI(100g台・TX)との組み合わせで長期政権を構築。前後重量配分による強弾道と高い操作性が競技志向ゴルファーから支持され続け、21年モデルながら、その評価はアクセス数にも色濃く反映されている。
■第2位:ピン G440 MAX FW
第2位には、ピンの「G440 MAX FW」が登場。ツアー現場でも使用者が増え、市場でも注目を集めているのが4W(バフィー)の存在。最新モデルでは、同作の17度(4W)とタイトリスト「GT2」(24年・16.5度)が比較的見つけやすいと「中古ギア情報」は紹介。いずれもミスヒットに強く、ボールが上がりやすい性能が特長で、ロフトバリエーションも豊富。価格も4万円台前半から狙える点が魅力と説明している。
■第1位:テーラーメイド Qi10 FW
第3位コブラ、第2位ピンの猛攻を振り払い、第1位に輝いたのはやはりテーラーメイド。しかも「Qi10 FW」は連覇達成となり、昨年に続いてFW部門での存在感は別格だった。直進性、飛距離、安心感の三拍子がそろい、まさに“無双テーラー”を象徴する結果に。米ツアー初優勝を飾り、年間王者にも輝いたトミー・フリートウッド(イングランド)も、9番24度を使用。また同社“ミニドラ”の最新モデル「r7 QUAD(13.5度)(13.5度)」をバッグインするなど、そのセッティングも注目された。