セブンドリーマーズ/宇宙分野で培った世界トップクラスの高精度技術をひっさげてシャフト業界に参入
2014/04/08 18:38
2014年2月のゴルフフェアにて1,200万円のフルオーダーメイドによるオリジナルカーボンシャフトを発表し、業界を震撼させた“セブンドリーマーズ”の阪根社長にインサイドストーリーを聞く。
●seven dreamers laboratories, inc. President & CEO 阪根 信一
1971年、兵庫県芦屋市生まれ。2000年に高機能性材料の研究開発を事業とする株式会社 I.S.T 入社後、取締役本部長、専務取締役、CEOを経て2008年に社長に就任。同年スーパーレジン工業をM&Aにより取得し社長に就任。2010年に社長を退任し、2011年より現職。
GDO「ゴルフシャフトを製造しようと思ったきっかけは」
阪根「本業の“スーパーレジン工業株式会社”は日本最古のカーボン専業メーカーで、専業メーカーとしては業界最大手の会社です。ゴルフやスポーツの世界は全く関わっていなかったのですが、色々な方から宇宙技術でゴルフのカーボンシャフトをつくって欲しいと要望を頂いたので、3年ほど前から検討をはじめました。学会理事としての活動で、様々な業界の見学ツアーがあるのですが、ある日ゴルフのシャフト製法を見学する機会があり、色々と改善ができると確信しました。現状のシャフトメーカーの製法は合理的ですが、精度は低くなってしまいます。そこでシャフトの完成形の型を使って熱を加える製法を考えたのですが、概念として正論でも、特にシャフトのような細長い形状に応用するのはとても難しく、ほぼ不可能と考えられていました。そこであえて難しい製法にチャレンジするために研究開発のエースをつぎこみ、製品化を実現できました」