セブンドリーマーズ/宇宙分野で培った世界トップクラスの高精度技術をひっさげてシャフト業界に参入
GDO「2014年の戦略は」
阪根「数年後に国内男子と女子ツアーでのプロ使用率をNo.1にするための準備をすすめており、早ければ今年の秋にはツアーバスでのサポートを開始します。ある程度のシェアが確保できれば、アメリカPGAツアー、LPGAツアーにも進出します」
GDO「既存シャフトメーカーの脅威になりますね」
阪根「既存メーカーが劣っているのではなく、我々とは製法やアプローチが異なるだけです。長年にわたり培った情報や経験に基づいて大量に生産した中で精度のいいものを提供する文化です。我々は、事前に自社で開発した解析システムで詳細なクラブの挙動をとりこみ、ゴルファーにとって最適なシャフトをオーダーメイドで仕上げます。人工衛星の製造コストは数百億円規模ですので、素材の精度が数十ミクロン狂って宇宙で問題が発生した場合、莫大な金額の補償問題になります。高い精度を追求し続けてきた企業文化をシャフトに応用したいという発想です。プロが必ず使用したくなり、クラブメーカーも採用せざるをえない精度のシャフトを提供します。いかなる環境の変化においてもデータに基づく調整をすることで、選手が安心してプレーをすることができるはずです」
GDO「JGTO チャレンジトーナメントトーナメント“seven dreamers challenge”を9月18日~19日に実施されますね」
阪根「宇宙事業は、国防や通信事業などの社会的意義がありますが、ゴルフは単なるレジャーとしてとらえられがちです。事業をする以上、利益をあげることも大切ですが、ゴルフを含めたスポーツのもっとも大切な役割は人々を勇気付けることですので、これから活躍する選手をサポートし、世界最強のゴルファーを輩出したいと考えています。来年は男子に加えて、女子のステップアップツアーのスポンサードも考えています」
GDO「なにか新しい仕掛けを考えていますか」
阪根「大がかりなことは考えていませんが、チャレンジツアーはレギュラーツアーに比べて地味なので、ギャラリーや選手が楽しんでもらえるように、お祭りのようなにぎやかさを演出したいと思っています。場所は難易度の高い本格的なコースである米原カントリー倶楽部の予定です」