「昨年の雪辱を晴らしたRMX。そこには打感・打球音へのあくなき追求があった」 ~ヤマハ編~ 2014年Vol.1
■アマチュアにはやさしさを。プロには強さを。
RMXシリーズのドライバーには3つのヘッドが用意されているが、フェアウェイウッドとユーティリティはそれぞれ1モデルずつとなっている。その両方が『HOT LIST』のメダリストに選ばれていて、試打したテスターからは、どちらのモデルもミスヒットに強く、なおかつ強い球が打てるという意見が聞かれていた。
「フェアウェイウッドとユーティリティは、ヘッドを大きめに設計して、アベレージゴルファーがやさしく打てるように開発しました。性能的には従来のDシリーズに寄せたモデルですが、飛びを意識してヘッドの重心深度が深くなりすぎないように配慮してあります。ユーリティティについては、2013年モデルはプロが使用するプロトタイプを元に開発したものだったので、難しく感じるゴルファーが多かったようで・・・。そこで2014年のモデルでは、形状をウッドに近いものにして、シャフトのチップ径も8.5mmのウッド径にするなど、特にやさしく打てるように意識して開発しました」(平川氏)
アイアン部門では、上級者部門で『インプレス RMX ツアーモデル MB アイアン』がシルバーメダルを獲得。初級者部門では『インプレス RMX マレージング アイアン』がゴールドメダルを獲得した。前者は、藤田寛之プロの意見を取り入れて開発した通称“藤田マッスル”。後者は、マレージングフェースを採用して飛びを意識したモデルとなっている。
「『インプレス RMX ツアーモデル MB アイアン』は、これまでの『Vフォージ ド ツアーモデル』の後継となるモデルです。藤田プロとの意見交換から、以前からマッスルバックのアイアンを作りたいと考えていたのですが、それがカタチになったのがこの最新モデルになります。設計上で考慮したのは、これまでのようなプロが求めるやさしさを保ちながらも、マッスルのシャープなフィーリングを備えることでした。そのためにヘッドの重心設計や慣性モーメントなどは、前モデルとほとんど変えていません。そのうえで藤田プロの要望に応えるソリッド感を出すために、ヘッドのトウ側をブリッジ状にして補強し、打撃時の振動を抑えるような形状を採用しています。またヤマハを象徴する音叉マークの位置についても、藤田プロの要望を取り入れてあります。従来モデルはバックフェースの中央に配置していたのですが、トウ側にボリューム感があったほうがヘッドをターンさせるイメージが沸くという藤田プロの意見があったので、このようなデザインになりました。いくつか用意したプロトタイプのなかから、藤田プロが即決したのが現在のデザインです」(柴氏)
ヘッド性能はすでに従来モデルからプロの要望に応えた完成形であり、さらにプロの感性に応えるためにブラッシュアップされたのが新しい『インプレス RMX ツアーモデル MB アイアン』と言えそうだ。では、『インプレス RMX マレージング アイアン』はどうか?