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LSテック、SFテック、MAX… ピンG400シリーズって正直どこがどう違う?

2018/05/02 11:45

ツアーで高い勝率を誇る人気シリーズを徹底解剖

LSテック ドライバーを使用している鈴木愛

昨季の国内男女賞金王、今季マスターズ覇者が使っていたことで、発売から半年が過ぎたいまなお大人気のピン G400 ドライバーシリーズ。今年から新たにG400 MAX ドライバーが追加され、全4モデルとなった。この4機種をはっきり区別できる人は少ないのでは? ということで、繰り返し精度の高い試打ロボットを使い、ヘッド性能だけを解明する実験を行った。

コンセプト通り? 試打結果&リアル数値で解明

各3球ずつの平均値で算出

ピンゴルフが謳っている4モデルのそれぞれのコンセプトは、スタンダードモデルが「安定した飛び」 MAXが「さらにブレない」 LSテックが「低スピンで強弾道」 SFテックが「抜群のつかまり」となっている。この性格の違いを球筋ではどのように表現されるのか? G400 ドライバーのシャフト(ALTA J CB D)を固定したまま、ヘッドだけをカチャカチャ機能で付け替えて試打を行い、トラックマンで測定した。

ロボットはすべて同じ力量で設定/トラックマンにて計測
GDO調べ/ユニバーサルゴルフ協力

【打ち出し角】MAXは球が上がりやすい

メーカー側は「5%ほど深低重心化した」と謳っているが…

4つのヘッドで大きく差が出ているのが「打ち出し角」。G400 MAX ドライバーがほかのヘッドに比べて2度高く出ている。ヘッド体積が唯一460ccと大きく、タングステンウエイト15g(G400の場合7g)をソール後方に配しているため、重心深度が一番深いことが要因といえる。またスピン量もほかの3モデルより多く、一番球が上がりやすいモデルであることが実証された。

【バックスピン量】LSテックはスピン量が少ない

メーカー側は「極限までスピンを抑えた低スピンタイプ」と謳っているが…

次に「バックスピン量」に注目したい。G400 LSテック ドライバーはLS TEC“ロー・スピン・テクノロジー”の名の通り、バックスピン量が2390rpmと一番低い。タングステンウエイトがフェース側にある設計で、重心深度が一番浅いことが要因といえる。今回の結果では、バックスピン量は重心深度が深い順に多く出ており、それぞれの機能の差が明確に数値として表れる結果となった。

【打ち出し方向】SFテックは球をつかまえやすい

メーカー側は「右へのミスを極限まで抑制した力強いドロー設計」と謳っているが…

ボールのつかまりは、G400 SFテック ドライバーの打ち出し方向が左へ3.1度で一番つかまったデータとなっている。ヘッド設計で、タングステンウエイトがヒール側にあり、重心距離が一番短く、つかまりの良さがそのまま左への弾道につながったものと考えられる。逆にG400 MAX ドライバーが左へ1.7度と、一番つかまりが悪いという判断もできるが、これはヘッド体積の大きさと重心距離の長さが、そのまま数字として表れた結果と考えられる。

4モデルの違いはロボットでも実証された

G400 ドライバー

今回のロボットテストでは、クラブヘッドスペックとの相関が比較的明確に出ている結果となった。MAXは打ち出し角が高く、LSテックはロースピン、SFテックはつかまり良し。設計の意図通り4モデルの個性の差が球筋として明確に出ることが分かった。

(以下、G400 MAX ドライバーG400 LSテック ドライバーG400 SFテック ドライバーの計測結果)

G400 マックス ドライバー、特徴は打ち出し角(LAUNCH ANG.)
G400 LSテック ドライバー、特徴はバックスピン(SPIN RATE)
G400 SFテック ドライバー、特徴は打ち出し方向(SIDE)

取材協力/株式会社ミヤマエ

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