トゥルーテンパー特集
2023/12/15

米国と日本の2大ブランドが手を組んだ理由

連載:高性能シャフトによる新スタンダードの創造

ライバルは同ブランドの80グラム台シャフト

初採用となった「ダイナミックゴールド 95」のライバルになったのは、より軽量となる「ダイナミックゴールド 85」だったという(撮影:岡崎健志)

実は実打テストにおいて、強力なライバルとなったスチールシャフトは「ダイナミックゴールド 85」だったという。その名の通り、同ブランドで1ランク軽い80グラム台の軽量シャフトだ。

「ゼクシオ エックス」は別シリーズとなる「ゼクシオ 13」に比べると、よりクラブを振っていけるパワーを持つゴルファーがターゲット層となっている。

「『ゼクシオ 13』には既に別の80グラム台スチールシャフトの採用が決まっていました。そのため『ゼクシオ エックス』でも同じ重量帯のシャフトを採用することで、ユーザーが混乱してしまうのではという危惧がありました」。テストではどちらのダイナミックゴールドも、甲乙付け難い結果は出ていたという。

軽量スチールを次の時代のスタンダードに

ゼクシオに採用されたことで軽量帯の「ダイナミックゴールド」が日本に広まることを期待している(撮影:岡崎健志)

ゼクシオに採用されたことは、「ダイナミックゴールド 95」にとって大きな一歩であると伊能は言う。

「日本で盤石の人気を誇るゼクシオに採用されたことで、多くの方に軽量帯のダイナミックゴールドを体感してもらう機会を頂いたと思っています。実際に打っていただければ、やさしいシャフトだということが分かってもらえるはず。130グラム台のダイナミックゴールドがツアーで定番となっているように、軽量シャフトでもダイナミックゴールドをスタンダードにしていきたいです」

ダイナミックゴールドとゼクシオという多くのゴルファーにとっては意外とも見える組み合わせ。今までにないその新しい融合が、次の時代のスタンダードを生み出すきっかけとなるかもしれない。

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