「G440K、RS F、バーナーミニ…」ギアマニアが最近売った中古クラブ5選
ギアマニアを自称する筆者は長年、数多くのクラブを購入し、中古ショップでクラブを売っている。今回は最近手放したクラブを紹介。手放すことになったポイントを書き出してみようと思う。
ピン「G440K ドライバー」
当てやすく飛ばせる高慣性モデルだが…
ヒット中のピン「G440K ドライバー」(2026年)の人気の秘密は、高慣性モーメントなのにビックリするぐらい当てやすく、飛距離性能も高いところ。個人的に高慣性モーメントは苦手…と、わかっていながら、以前購入してしまった。芯を外してもブレないのがメリットで、コースでも抜群の安定感。このままエースドライバーとなるかと思われた。
だが筆者は安定感を求めるよりも、良いスコアには貢献してくれないであろう「球筋を操れるワクワク」を味わいたい…。それゆえ手放すことに。人気クラブは気持ちが離れたら、すぐに売りに出すと買取価格も高く、“傷”も浅い。
プロギア「RS F」ドライバー
新製品発売のウワサで手放す…
フルチタンで音も打感も心地いいプロギアの「RS F」(2024年)は、慣性モーメントと重心位置が筆者の好みに抜群にマッチ。スーパーサブとして使い続けていた。チタンの打感のフィーリングの良さも思い出させてくれた。
手放した理由はシンプル。RSシリーズの次回作とみられるプロトタイプがスクープされている。モデルチェンジが行われると、過去モデルの中古相場はストンと下がる。新作が発表される前に売りに出した。逆に言えば、今後お買い得感が増すモデルと言えるだろう。ミスヒットに強い「RS MAX」もラインアップされている。
テーラーメイド「バーナー ミニ ドライバー」
流行りのミニドライバーを試してみた
「ミニドライバーなんて必要?」と言ってはばからなかった筆者。ネットオークションにテーラーメイド「バーナー ミニ」(2023年)の未使用品があったので購入してみた。飛距離が落ちて、最近厳しくなった170~200yd前後のパー3でコントロールショットが楽しめた。ミニドライバーは構造的に重心深度が浅く、慣性モーメントもイマドキのドライバーに比べると低いので、操作性が高い。飛距離や弾道も操りやすくて驚いた。
フェアウェイから打つのがためらわれるぐらい状態が良かったので、高値のうちに売却。その後、別の機会に地面から打ってみたら、良いライからであればミスにも強かった。ラフや斜面など難しいライで使うのは、一般アマチュアにとっては厳しいかもしれない。
テーラーメイド「Qi35 フェアウェイウッド」(3HL)
ついに見つけてポチッたけれど…
2カ月ほど前の本連載で、「ギアマニアが最近ポチった中古クラブ5選」という記事を書いた。テーラーメイドの「Qi10 フェアウェイウッド」の7Wを購入したが、同モデルの3HLが見つからない…とお伝えした。
しばらくして、「Qi35 フェアウェイウッド」の3HLを発見してすぐに購入。ところが実際に構えてみるとロフト角が表記の16.5度よりも少なく感じた。うまく打てれば飛距離が出るが、難しい3Wに感じてしまい、すぐに中古ショップへ。人気があるモデルで、3HLという希少性もあり購入時の価格で売れた。
インターネットを介した購入では手に取ることができず、個体差を感じることもできない。フェアウェイウッドでは意外と切実な問題だ。こだわりが強い場合は、実際に現物を見て買うようにしたい。
オデッセイ 「ストロークラボ ブラックシリーズ BIG SEVEN TOE UP パター」
元祖ゼロトルク?バックストライクの進化系
近年各社から次々に登場する、ゼロトルク、トルクレス、ロートルクパター。ストローク方向にフェースが向くパターのアイデア自体は、かなり昔から製品化されていた。オデッセイが2010年に発売した「バックストライク」が有名で、その進化系が「ストロークラボ ブラックシリーズ BIG SEVEN TOE UP パター」。人気の#7形状で、スチールとカーボンのコンポジットシャフトを採用した。
これはおもしろいと購入したが、ライ角が自分に合わなかった。シャフトの装着位置がヘッドの後方にあるため、ハンドファーストのグリップ位置に慣れず手放した。中古価格が落ち着いているので、お試しで購入するのもアリかと。
手放した5つのクラブはそもそも、買うべき魅力を感じて購入したものだ。手放さなくも良かったのだが、新しいクラブを見ると様々な挑戦心や探究心が湧いてくる。中古市場がゴルファーにとって馴染みやすいものになり、自分に合わないクラブを無理して使い続けなくていい環境が整ってきた。クラブの博物館のような中古ショップをうまく利用して、楽しいゴルフライフを過ごして欲しい。(文・田島基晴)
■ 田島基晴 プロフィール
1963年生まれ。ゴルフギア好きが高じて、地元広島に中古ショップ「レプトン」のゴルフ部門を設立。現在は店舗で得たギア知識を活かし、ゴルフライターとして活躍。YouTube動画の企画編集やブログ執筆など活動は多岐にわたる。