第2話 まっすぐ狙うのがゴルフじゃない
2010/04/10 00:00
少しの差がピンチを招く
斜面とケンカしないよう、右にスタンスを逃がしたショットは、落ちてから球足が伸びて、グリーンの左奥へ転がっていました。一番パットのイメージが出にくい下りのスライスラインが残ってしまいましたね。もっと左奥にこぼせば、パーすらも危うい状況でした。
結果オーライを高めるゾーン
一方、左にスタンスを逃がしたショットは、上りのフックラインを残したバーディチャンス。万一、フェードがかかり過ぎても、グリーンの右手前にこぼす程度で、大ピンチにはなりません。フェードのかかりが甘ければ、逆に結果オーライでピンに寄っていたことでしょう。
外しても絶対に大ケガをせず、少しでも結果オーライの確率が高くなるゾーンで、自分なりに毎ショット毎ショットをイメージすること。何が何でも、ピンをまっすぐ狙うよりも、ゾーンで考えた方が気楽に臨めるはずですし、コースを3次元的に攻略するイメージ力が鍛えられます。
そして、自分にとって得意な狙い方、苦手な狙い方も見えてきます。克服すべき技術的な問題点も浮かび上がってくるはずです。マネジメントの意識がゴルフを磨いていくのです。
■ 中井 学 プロフィール
1972(昭和47)年 大阪府豊中市生まれ。中学生でゴルフを始め、高校3年生時に日本ジュニア出場など活躍。92年に渡米し大学に通いながらゴルフの腕を磨く。現在はプロゴルフコーチとしてツアープロからアマチュアまで指導。
中井学のゴルフマネジメント 記事一覧
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