第6話 ゴルフはミスを楽しむゲーム
最悪のミスを想定して絶対に避ける
よくゴルフはミスのゲームだといわれますが、もう少しポジティブな言い方をすれば、「ミスを楽しむゲーム」だと言えます。ミスを楽しむというと、ミスしても何しても万事OKみたいに聞えるかもしれませんが、そうではありませんよ。
最悪のミスを想定し、まず、そこを絶対に避けるところからはじめて、そこから最高の結果までの幅の中で、ショットのマネジメントを考えるのです。そういう幅を持って考えると、プレッシャーも軽減されますよね。
一か八かなんてことは、まずしません。納得はできないけど、大ケガだけは避けられたところで三。まあまあ納得できるところで七。一か八かでなく、三から七、みたいな感じでしょうか。
ミスからマネジメントを組み立てるという意識を持って臨むと、ミスを避けることをアレコレと試行錯誤することが楽しくなってきます。それがミスを楽しむということ。そうすると不思議なもので、結果オーライがどんどん増えてくるものなんです。
3次元ゴルフの最終回は、これまでの総復習!過去5話の3次元ゴルフを振り返りつつ、いっしょにマネジメントしてみましょう。
グリーンまでフラットに続くライ
ライもフラット。グリーンまでフェアウェイが平坦に続き、練習場のように打てそうな感じですね。とても狙いやすい感じです。ただ、アベレージゴルファーが陥りやすい落とし穴もありますよ。
フラットなライで狙いやすいという安心感から、良いスイングをしようということにばかり頭が行って、つい縦の距離に対する意識が疎かになってしまいがちです。
飛びすぎて、グリーン奥へ行くと厄介なことになりそうですよ。まずは、飛びすぎても、奥にこぼすことがないように!グリーンエッジまでの距離を、しっかり確認しましょうね。ショートしても、奥に外すよりはマシですからね。
引っかけるミスが多い人は、左のバンカーもちょっとイヤな感じがします。安全に行くなら、グリーン右サイド。低いボールで転がすイメージが良いかも知れません。最悪でも右手前。結果オーライなら、うまくランが出てピンに寄っていきそうですよ。
■ 中井 学 プロフィール
1972(昭和47)年 大阪府豊中市生まれ。中学生でゴルフを始め、高校3年生時に日本ジュニア出場など活躍。92年に渡米し大学に通いながらゴルフの腕を磨く。現在はプロゴルフコーチとしてツアープロからアマチュアまで指導。
中井学のゴルフマネジメント 記事一覧
- 2010-06-03第6話 ゴルフはミスを楽しむゲーム
- 2010-05-20第5話 距離感を高める"足し算"の発想
- 2010-04-22第3話 バランスで考えるショットメーキング
- 2010-04-10第2話 まっすぐ狙うのがゴルフじゃない
- 2010-03-25第1話 コースの罠を楽しもう!