正しい「シャロー」とは ちゃんと理解してる?【レッスン用語♯3/シャロー】
シャローイング、スティープ、サイドベンド…レッスン界にはさまざまな専門用語があふれているが、果たしてこれらの言葉をちゃんと理解しているゴルファーはどれだけいるのだろうか。今企画はそうした一見難しそうなレッスン用語を、プロコーチ界の第一人者・内藤雄士に掘り下げて解説してもらう。“辞書”をひも解いて上達のヒントに役立ててもらいたい。3回目は「シャロー」について。
シャローってそもそもナニ?
僕らがレッスンしていて「シャロー」という言葉を使うことはほとんどありません。クラブが立ち過ぎているのをスティープといいますが、これを直したいときに「シャロー」という言葉が出てくる程度。クラブが立った人に向けてオンプレーン上にクラブを寝かせて下ろしたいときに、スティープの対比としてシャローを使います。クラブが立ち過ぎてしまうアマチュアの人が多いため、流行った言葉なんです。
体の形を変えずに手先だけでシャローを作るのはNG
アマチュアの人の最も多いパターンは、バックスイングでクラブがインサイドに上がって、そこからトップでフライングエルボーになり、切り返しでスティープになること。注意してほしいのは、バックスイングでしっかりと胸を回して、体の回転でクラブを上げ下げすること。ダウンスイングでクラブが立つ人が、体の位置関係を変えずにシャフトだけ寝かせようとしても改善にはなりません。胸が回らなければ手先だけでクラブを操作すると、ただの振り遅れになってしまうからです。
胸を回してクラブをコントロールすること
常に体の運動量とヘッドの運動量が合うように、クラブをコントロールしながら振っていきましょう。バックスイングでしっかりと胸を回し、胸がまだ右を向いた状態で切り返してひじが下を向いていれば自然とシャローになります。トップのときのシャフトの角度でそのまま下ろせれば、オンプレーン(スティープに対してのシャロー)になります。
■ 内藤雄士(ないとうゆうじ) プロフィール
日本大学ゴルフ部在籍中にアメリカにゴルフ留学、最先端のゴルフ理論を学ぶ。ラーニングゴルフクラブを設立し、レッスン活動を始める。98年からツアープロコーチとして活動をはじめ、丸山茂樹の米ツアー3勝を含め、多くの契約プロをサポートしてきた。現在は大西魁斗、清水大成、木村太一ら若手選手を教える傍ら、日大ゴルフ部のコーチを務め、多忙な日々を送っている。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ。
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