ロングアイアン「打ち込む」or「払い打つ」、どっち?/教えて牧野裕編
2016/03/29 09:00
『払い打ち』は、“手打ち”の可能性大!
「ヘッドの最下点で打つのだから『払い打ち』ではないの? と思う方もいるかもしれませんが、私の中には横から払って打つイメージもないのです。これはあくまでも私の感覚ですが『払い打つ』というと、ダウンスイングで手首のタメを早くリリースする“手打ち”のイメージがあるのです。
スイングは常に同じ!
あくまでもいつも通りにスイングしたときに、ボールがヘッドの“最下点”にあり、そこでインパクトを迎える。そういうシンプルなイメージなのです。『払い打つ』や『打ち込む』というと、意識的にスイングに自分の意識が入ってしまうのですが、私の感覚ではスイングは常に一緒。ボールの位置を少し変えるだけで高さを調節しているイメージなのです。
高さは「ボール位置」で調整!
例えば、低い弾道で少しスピンを入れたいときなどは、ボールを通常より少し右に置いて打つこともあります。逆に、ボールを高く上げたいときは、少し左に置きます。ただし、打ち方はすべて同じで、ボールの位置が変わるだけです。それによってインパクトの位置が変わり、結果として『ダウンブロー』や『払い打つ』ような打ち方になるだけなのです」。
解説/牧野裕
1956年2月17日、東京都生まれ。12歳からゴルフを始める。日本大学のゴルフ部出身で81年にプロツアーデビュー。92年の「フジサンケイクラシック」「ダイドー静岡オープン」など、レギュラーツアー4勝、プロ通算8勝をマーク
撮影協力/マンシングウェア、袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース