「バウンス10度以上」なら、『開く』必要なし！

“お助けウェッジ”と呼ばれるものは特に『開かない』

「前ページでプロが『開く』打ち方をする理由をご説明しましたが、アマチュアの皆さんには、フェースを開かずに打つことをおすすめします。プロのようなバウンス角が6度以下のSWを使っているなら別ですが、一般的なバウンス角(10度以上)のSWであれば、フェースを開く必要はありません。

バウンス角が大きすぎても×

ボール手前で弾かれると、トップなどのミスに…

フェースを開いてバウンス角が大きくなりすぎると、逆にヘッドが砂に弾かれ、脱出するのが難しくなってしまいます。一般営業コースの硬さと速さのグリーンであれば、開かずに打ったほうがしっかり距離を出せるので、“ナイスアウト”の確率もアップすると思いますよ。

『開く』打ち方は、徐々に……！

上達してくると、右手の使い方でイメージを出せるという貞方プロ

フェースを開かずに打って、確実に一回でバンカーから出せるようになったら、少しずつフェースを開いて打つ打ち方も覚えていくぐらいの感覚でよいと思います。コースや練習場でバンカー練習ができるようなら、フェースを開く度合いを変え、同じ距離を打ってみてください。

「開き度合い」を掴んでスコアアップ！

「コレさえ覚えれば、バンカーが飛躍的に上達します」（貞方プロ）

例えば、同じ20ヤードを打つとしても、打つ強さや振り幅がどれくらい変わるのかを覚えるのです。その力加減が掴めれば、スコアメイクはかなり楽になると思います。ただ脱出するだけでなく、ピンに寄る確率がアップしますよ。

解説／貞方章男
1979年4月24日生まれ、奈良県出身。14歳のときに単身渡米し、フロリダのゴルフアカデミーで技術を磨く。アマチュア時代は米国でタイトルも奪取し、オールアメリカンにも選出。02年に米ツアーのQTで5位になり、翌年から米ツアー参戦。日本ツアーには08年から本格参戦。4年連続シード権確保と初優勝を目指す

撮影協力／マンシングウェア、茨木国際ゴルフ倶楽部

• 左足下がりの軌道「カット」or「通常」？／貞方章男編
• つま先上がりでの軌道「フラット」or「通常通り」／貞方章男編
• ティアップ「高め」or「低め」、どっち？／貞方章男編
• 体重移動「する」or「しない」？／貞方章男編