プロの目を盗め!

パットの“目”を盗め! 中井学編

2017/02/07 09:00

【ライン読み】 “縦”だけでなく“左右”をチェック!

カップ側に回り込んだ直後、左右を確認していた中井プロ

(以下、中井学プロの解説)
ティショットやセカンドショットの目線では、ターゲットとボールを結ぶ“縦”の動きが重要となりますが、アプローチやパッティングなどグリーンにからむものは“縦”だけでなく“横”の動きも大切になります。カップとボールの間だけでは微妙な傾斜を見落とすことがあるからです。ラインを確認した後で、そのラインの左右にもしっかり目を向け、なるべくグリーンの全体的な傾斜を把握しましょう。

微妙な傾斜に気づきやすい!

青の範囲だけだと「真っすぐ」に見えるが、赤の範囲で見ると「ややフック」なのがわかる

特にこのくらいのショートパットだと、“縦”ばかりを意識しすぎて、初見でイメージしたラインを決めつけてしまうことが多くあります。その後、いくらしゃがんだり、カップを回りこんで読んでも、初めのイメージをただなぞるだけ…という方が多いです。左右の確認を必ず行い、微妙な傾斜を察知してから正しいラインを導き出してみてください。

【ストローク中】 ヘッドを目で追わない!

ストローク中ずっとヘッドを追ってしまっている黒田さんの目線

また、黒田さんのストローク中の目線を見ると、テークバックからフォローまで終始ヘッドを目で追ってしまっています。ストローク中は、ボールから目線を外さないことが重要! ヘッドを目で追うことで、体の軸をずらし、ストロークを乱す原因を作ってしまいます。気づかないうちにテークバックで頭が左、フォローで右に傾いてしまうのです。

ヘッドは“目”でなく“感覚”で把握!

テークバックの違い/(左)ボールに目線、(右)ヘッドに目線

ストローク中、ヘッドは視界の中には入ってはいますがその動きを追うことはせず、あくまでも感覚で把握する程度。目の焦点は、必ずボールに向けてください。「アプローチの“目”を盗め!」の回でも話しましたが、手を見ながらボールを投げる人がいないのと同じように、クラブを見ながらストロークをするのは理屈に反した目の動きだと認識しておいてほしいと思います。

パットのプロ目線をおさらい

【ここを盗め!】
・ラインの縦ばかりでなく、左右も気にする
・ストローク中はヘッドを追わない

撮影協力/京葉カントリー倶楽部トビー・テクノロジー株式会社

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