「ゾーンに入るには…!?」 メンタル編vol.6
気持ちを切り替える小さなレシピ
「自分なりのレシピという考え方は、良い結果を生むその日のコンディション作りに通じるだけではありません。小さなミスに対して、自分なりに上手く気持ちを切り替えるための考え方でもあるのです。スタートホールで大叩きしたなら、『どこかで1ホールは大叩きがあるし、たまたま最初に出ただけ』と考えたり。パー5でティショットがラフに行ったなら『逆にセカンドショットでは慎重になるから、これで良し』と考えたり。そんな小さなレシピも生まれてきます。
ラウンド中のスイングの迷いに対して
コースに臨むなら、やはり普段の練習の成果を出したいと思うもの。ところが、ショットが乱れてくると、スイングに迷いが生じてきます。でも、コースではスイングにあれこれ迷わず、気持ちよく振り抜くことだけに集中することです。それはクラブ選択でも、意識したいところです。大きい番手で軽めに振るか、小さい番手で強めに振るか? こんな迷いでは、どちらも良い結果につながらないこともあります。軽めに振ったら良い感じでリラックスして振れてオーバーしたり、逆に強めに振ったら力んでミスしたり…。
“7”の力を変えずに振る
番手に迷ったら長いクラブを短めに持ち、振るといった対処法もあります。軽めに振ろうとかしっかり振ろうとか、インパクトに強弱を付けようとすると、スイングの途中で急に力んだり、急に緩んだりして、スイングのリズムを崩してしまいがちなのです。私なりのレシピとしては、“7”の力で握ったら、テークバックからフィニッシュまで“7”の力をずっと変えないで振ることに集中します。
課題は具体的に!
スコアアップを目指すなら、あれもこれもに手をつけず、いまの自分がすべき課題をピンポイントで具体的に見つけることが肝心です。スライスのOBが多い人は、まずはスライスから脱するように努めること。3パットが多い人や、いつまでもパットの距離感が合わない人は、芯で打つことに努めること。
「レシピ追求」と「具体的プラン」を…
こうした自分の課題がしっかりあれば、仮に序盤に大叩きがあって良いスコアが望めない日であっても、自分の課題に集中することに頭を切り替えられるはずです。自分のレシピを追求しつつ、目の前の具体的なプランを持つことが上達への近道なのです!」。
(メンタル編・終了)
解説/松本進
デビッド・ライト氏やハンク・ヘイニー氏から直接コーチングのイロハを学び、双方からの公認を受ける。データを元にプランを立てていく指導法が注目され、現在はツアープロ(馬場ゆかりプロなどを担当)を中心にアマチュアゴルファー、そしてビジネスマンへのコーチングと幅広い指導で活躍中
男性モデル/高山忠士、女性モデル/野際レイラ
撮影協力/ゴルフテック by gdo 六本木ラーニングスタジオ
衣装協力/ルコックスポルティフ