第11回 シャンクのメカニズム
シャンクが出たらまず右ヒザを疑おう
堀尾プロ「河本さんのスイングを見てみると、ダウンスイングで右ヒザが前に出ていることがわかります。タイミングが合えば問題がないのでしょうが、合わなくなることでシャンクの症状が出てしまうでしょう。クラブを振っている時は、スイング中に右ヒザが出ている自覚症状はないと思いますので、シャンクが出だしたら、まずご自分の右ヒザの動きを疑ってみてください。右ヒザさえ前に出なければ、クラブの通り道が極端に狭くなることはありませんので、シャンクが出る確率を下げることができます。」
単純にボールから離れるだけでは解決しない
堀尾プロ「ネックやヒール側のシャンクが出ると、心理的にボールからスタンスを遠ざけたくなりますよね。フェースの真ん中より体に近い部分でボールを打ってしまうから当然なのですが、体全体がボールから離れても、シャンクは出てしまうんです。体の動きが理解できていない状態でボールから離れてもシャンクを生むメカニズム、つまり右ヒザが前に出てしまえば多少ボールから離れてもクラブの通り道がふさがれ、結局同じ結果になります。大切なのはクラブの通り道を確保することなんです。」
ボールとの距離はそのままで、クローズスタンスが正解
堀尾プロ「シャンクの原因である右ヒザの動きはどうすれば防げるのでしょう? それは、ボールと体との距離を変えずに、右ヒザが動きにくいアドレスにすることです。つまり、強めのクローズスタンスです。クローズスタンスであれば、右ヒザを前に動かしたくても、動きにくい構えですし、例え右ヒザを動かしたとしても、クラブの通り道をふさぐまでにはなりません。左足のボールとの距離は普段の構えと同じなので、あまり意識せずにボールを打つことができます。この強いクローズスタンスはシャンク予防のための練習法ですが、コースで出た時の緊急の対処法にもなります。ぜひ覚えておいてください。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
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