第1回 ボールの曲がる原因を根本から直す!
2014/03/06
スライスの原因をハッキリさせるためにスイングを解析
まずはスライスに悩む正木さんのスイングを解析するためにエプソンの「M-Tracer」を使ってスイングを分析してみましょう。「M-Tracer」で計測して表示されたスイングのデータで、「スライスの原因は簡単にわかります」と堀尾さん。「正木さんのスライスの一番の原因はスイング軌道にあります。正木さんのスイング軌道はアウトサイドインなので、これがスライスの原因になっています」
正木さんのVゾーン
■ ダウンスイングでアドレスの向いている方向よりクラブ軌道が左方向に向いて下りてきている
■ ダウンスイングでヘッドがVゾーンの外側にはみ出し、インパクトに入っている
■堀尾プロの解説
堀尾プロ「スイングプレーンの範囲を表すVゾーンに対しての、クラブ軌道をチェックします。正木さんのクラブ軌道はVゾーンに対して、右上から左下に振るアウトサイドイン軌道であることがわかります。この軌道だとボールは、インパクト直後に振りぬかれた軌道の方向、つまり目標方向より左に飛び出そうとします。この振りぬかれた軌道とインパクトの瞬間のフェース面の向きによって、ボールの方向と曲がりが決まるのですが、シャフトが長く重心が深いドライバーはフェースが戻しづらいのでスライスに、アイアンは短く重心が浅いので戻しやすく左に飛んでしまうわけです。」
目指す数値は±5度以内!
堀尾プロ「クラブ軌道は、インパクト解析の“クラブパス”で数値化されます。このクラブパスの数値が0degに近いほど、イントゥインのスクエアに近い軌道になります。アウトサイドイン軌道のゴルファーは、この数値がマイナス数値で表記されます。目指すべきクラブパスの数値はプラスマイナス5度以内。ここで重要なのは、0degが完全な正解とは限らないということです。ゴルフの球筋で一番難しいのが、完全なストレートボールを打つことです。クラブパスが5度以内ならドローやフェードで収まるのでOKですよね。難しいストレートボールを目指すよりも、どちらかの球筋を安定して打てるスイング軌道を目指しましょう。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
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