第2回 左右に散らばる原因は?
スイングを解析して、ミスの原因を解明しよう!
河本さんのプッシュアウトとフックの原因はどこにあるのか、M-Tracerを使って解析してみましょう。
堀尾プロ「河本さんは、強いインサイドアウト軌道です。これがプッシュアウトとフックが出る原因ですね。この動きをゆるやかにすれば、どちらの曲がり幅も抑えることができますよ。」
河本さんのVゾーン
■ ダウンスイングでヘッドがVゾーンの下側から、はみ出してインパクトに入っている
■ アドレスでボールにセットした時のヘッド位置が、インパクト時ではイン側(内側)にズレている
■堀尾プロの解説
堀尾プロ「河本さんのスイングプレーンをVゾーンに重ね合わせてチェックすると、ダウンスイングでクラブが横方向に寝てしまい、ヘッドがVゾーンから下側に外れていることがわかります。正しい軌道に対して、下から、つまりイン側からヘッドがボールにコンタクトするので、インサイドアウト軌道になるんです。河本さんのお悩みのミスであるプッシュアウトはこの軌道でヘッドをスクエアに戻せなかった時に起こり、逆にフェースを返しすぎてしまった時に強くフックが出るわけです。」
軌道は真っ直ぐよりも、緩やかにすることを目指そう
堀尾プロ「前回のアウトサイドイン軌道の目指すべき数値の時も話しましたが、インサイドアウト軌道も考え方は同じです。M-Tracerのインパクト解析で数値化される“クラブパス”の目標はプラスマイナス5度以内を目指して練習しましょう。数値化されると、どうしても理想とされる数値を追いかける人がいらっしゃいますが、ゴルフはクラブでボールを狙った通りに打つことを楽しむスポーツで、決められた形に合わせて動くスポーツではありません。あまり数値にこだわりすぎても、良い結果は得られません。あくまでも狙った通りのボールを打つのを目標にしてくださいね。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
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