第5回 ボールが飛ばない原因は?
2014/04/03
ドライバーでダウンブローが強いと、飛距離ロスの原因に
堀尾プロ「アウトサイドイン軌道のゴルファーはアタック角がダウンブローになりがちです。正木さんも例外ではありません。インパクト時のアタック角は、ボールに効率良くエネルギーを伝える大切な要素です。どんなにフェースをスクエアにインパクトしても、このアタック角が大きくレベルからズレていると、効率の良いボールが打てません。ダウンブローが強いとスピン量が増えるので、曲がり幅にも大きく影響します。」
正木さんのアタック角
■ インパクト時のクラブ軌道に注目!
ボールに対してヘッドが上から下りてきている
※アタック角:マイナス7.4度(ダウンブロー)
■堀尾プロの解説
堀尾プロ「ダウンブローは、ヘッドが上からボールを押さえつけるようにインパクトする動きです。上級者はこの動きを使って打球を低く抑えたり、スピン量を調整したりしますが、この動きが強くなりすぎると、ボールに極度にスピンがかかり、飛距離のロスにつながります。さらに正木さんのようにアウトサイドイン軌道の方は、インパクト時に上下方向に加え、横方向にもスピンがかかりやすく、スライスの曲がり幅をさらに大きくしてしまうのです。」
緩やかなダウンブローはOK
堀尾プロ「スイング軌道、フェース角ともにプラスマイナス5度以内を目指しましょうとご説明しましたが、アタック角も同様です。ダウンブローは強すぎるとボールに悪影響を及ぼしますが、緩やかな角度のダウンブローであれば、OK範囲です。スイートスポットからフェース面上部の間の“有効打点距離”と呼ばれる部分に当たりやすくなり、ここに当たれば、スピン量は少なく、高く強いボールが打ちやすくなります。いきなり0度のレベルブローに戻そうとせずに、軌道を意識しながら、アタック角もプラスマイナス5度の範囲を目指して練習していきましょう。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
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